1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
希望を持って新しい世紀が間近になったせいか、私たちの周囲では、「21世紀」「未来」「変革」「挑戦」といった言葉が目だって増えてきたように思えます。そういえば、私たちも10年前、“宇部の未来を見つめて”というサブタイトルの『提案書』を発表しました。自分たちの住む将来の宇部の地域づくりに主体的に参画したい、という希望を持って行動を起こしたものです。 以来、年一回のシンポジウム開催を中心としながら、彫刻マップの制作、各種提案書の発行、野外彫刻コンクールの開催とカレンダーの作成、各種会議への積極的な参加など、構成メンバーは十数人ながらも、ボランティア(手弁当の)活動として運動を展開してきました。 その活動体験を通じて、私的には、この『冬至夏至』欄で200回を超える執筆をさせていただいたり、時には市議会への具体的な運動をしたりと、様々な展開がありました。 が、“走りながら”考えてきた私的な活動も約10年が過ぎ去りましたので、このあたりで“一区切り”したいと考えています。 小さいながらも「トーク・ウベ21」というグループを運営するためにチョットした苦労もありましたが、一方では、勤務地が市外であるためにそれまであまりお付き合いの無かった方々とも、数多く幅広い知己を得たように思います。また、自分が予想もしなかった価値ある人生勉強もさせていただいて、このような経験は二度とできないであろうと感謝しています。 さて、「歴史は決して過去のものにならない。歴史というのは、いまから見た過去のことで、いつも現在の問題」とドイツのある社会学者が語っています。 宇部にも多彩で多様な歴史がありますが、その歴史、過去の出来事を振り返りながら、これからのより良い宇部のために、決して悲観的にならず希望を持って、未来に対する展望を切り拓いていかなければなりません。 そのために、私たちは、来るべき21世紀に向けて、とりわけ各界の若い世代に希望とチャンスを提供することがとても大切です。このことを真剣に考え実践するのが、これからの私たちの役割のように思えます。 「私たちの世代は、社会を変えようとしたけれど、自分自身を変えようとはしなかった」とも先の社会学者が語っています。この言葉の持つ重い意味を考えながら、また新たな観点から“まちづくり”に関わってみたいと思っています。 長い間、私の拙い文章をお読みいただいた方にお礼を申し上げて、私の5年間の執筆を終えさせていただきます。有難うございました。 1997/09/08 |
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