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三種の神器と三上の訓いつの頃からだろうか、自分の思い付きをやたらとメモしはじめた。フト思いついたコトにいつまでもこだわり過ぎるという性癖に加え、次第に押し寄せる頭の老化が原因だと思う。周囲からは「メモ魔」と呼ばれる程やたらとメモして、メモの山ができてしまう。大袈裟だが「メモを整理するためのメモ」ができてしまうのである。 とは言っても、これらのメモの中には時に遊びや仕事の役に立つヒントやアイデアがあったりして、あながち悪い習慣ではないと自分では思っているのだが....。 ところで、今一番困っているのは、山となるメモの整理方法。ムリ、ムダ、ムラの無いいい整理方法があれば教えていただきたいと思っているが、今は、市販の「ポストイット」「システム手帳」「パソコン」を活用している。私にとっての『三種の神器』。 特に、パソコンはまことに便利。ここに整理しておけば、如何様にも加工修正、反復活用が可能であるし、フロッピーをうまく使えば書類保存にも便利である。特に、企画書づくりには最適と思う。 職業がら、物事を整理、まとめ、提案、発表する機会の多い私のような人種にとっては大変に有り難いツール(手段)が出現したものだ。が、ヨクヨク注意しないとマニアックになりがちである。「利用するはずの機械に逆にあなたが振り回されているじゃない?」と家族から嘲笑されてしまう。完璧をめざすがゆえに、重箱の隅をつつくように形式にこだわり、目的を忘れ、手段に捕われがちになるのである。 このことさえ注意すれば、パソコンは大いに頼り甲斐のある強力な味方となりうること請け合い。 また、どこでメモをとるか、も問題である。アイデアというのは、トコロ構わず湧き出てくる(?)が、その時に即書き留めておかないと忘れてしまう。(「同感!」という声が聞こえそうだが。)この点、私は、『三上ノ訓』を座右の銘にしている。『三上』とは、馬、厠(かわや)、枕のことで、現代ではさしずめカー、トイレ、ベッドであろう。古来、人が思索し、発想を得る最適の場所はこの『三つの上』であると言われている。 片道1時間かかる通勤途中の車の中で、毎日何度となく通うトイレの中で、そして夜半に目が醒めて眠れない時などの枕元では、走馬灯のように浮かぶ事柄を常設するライト付きペンでメモする....。ここまで来ると「メモ・オタク」と言われそうだ。 あ、連休の過ごし方でアイデアが.....。早速、メモ、メモ、メモはどこだ......。 1993/04/28 |
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