61. 「公益的施設の社会開放」 62. 「日米比較考」 63. チョッピリ円高メリット 64. 「冒険や挑戦を応援するまち」 65. 「ホスト・ファミリー」 66. 「とこなみ朝市」 67. 「同期会」 68. 「彫刻について」その1 69. 「彫刻について」その2 70. 「彫刻について」その3 71. 「彫刻について」その4 72. 「彫刻について」その5 73. 「彫刻について」その6 74. 「彫刻について」その7 75. 「彫刻について」その8 76. 「彫刻について」その9 77. 「商店街について」その1 78. 「商店街について」その2 79. 「商店街について」その3 80. 「商店街について」その4 |
女性のバス運転手定刻に目的地に着きたければ軌道交通か徒歩がいい、と言われますよね。確かに、電車が5分以上も遅れることはありませんし、歩けばある程度の目算どおりに到着が可能です。日本ではバスでさえもかなりの精度で運行しているようです。 そんな気持ちでバスを利用したものの、サンフランシスコで叉しても日本人の常識的な感覚が通用しない面白い場面に遭遇しました。 国内の移動であればたいした問題でもないのですが、飛行便で帰国する場合には、誰しも、乗り遅れないようにバスが運行されるか、気になるものです。 朝、ホテルに立ち寄るエアポート・バスを利用して空港に行くこととにしました。付近のホテルを個別に回って、空港行きの客を拾ってくれるのです。20分ごとに到着する便のうち帰国便に間に合うように、30分程度の余裕を見て選びました。 カードに空港までの所要時間が45分、と書いてあります。「チェックインが○○だから、その前に着くとして、、、」と、時間を計算してバスを待ちます。 予定時刻に5分程度遅れるてバスが到着。「まあ、ある程度は余裕が計算してあるからいいや」と思って乗り込みました。 バスの運転手は、30代の女性です。彼女は、朝ご飯を食べていないらしくて、運転をしながらスープを飲んだり、パンをかじったりするんですよ。「まあ、慣れているんだろうから、心配ないだろう。」と思い直して気にしないこととします。 彼女は、各ホテルのドア・マンに顔見知りが多いらしくて、停車する都度、実に長〜い、挨拶や世間話をするんですよ。 小耳にはさんだ会話は、「少し前から、私、この運転手を始めたのよ。パートタイマーだけど。」「有難う、息子は5歳になったわ。」などなど。 「ヤバイぞ。この調子じゃ、空港には大幅に遅れてしまう」と焦ってしまいました。おまけに、途中で停車して、おもむろに乗車代金を徴収し始めるんですよ。 「オイオイ、これはひょっとしたら、予定時間を大幅に超過して、下車してから走らないと間に合わないかも。空港が広いから大変だし、お土産を買う時間も無くなるしな、、、、、」などと、表面は外の景色を撮影して平静を装いながら、実は内心イライラし始めましたよ。 そして、ヤット空港に到着しました。サッと立ち上がって、腕時計を見てビックリするやら、苦笑いするやら。何と、ジャスト45分でサンフランシスコ空港に着いているんですから。 カードに記入してあった「空港までの所要時間」とは、この女性運転手の世間話の所要時間も含んでいたんですよ。 これって、アメリカの常識ですか? 1993/06/21 |
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