201. “サービス業”とは? 202. 頑張れ、市民派! 203. バトンタッチ 204. 彫刻スケールのまちづくり 205. 彫刻スケールのまちづくり-2 206. 市民のオアシス真締川 207. 市民のオアシス真締川-2 208. 市民運動として 209. 希望を持って |
明快少年出現!私達のグループ、トーク・ウベ21は『彫刻を活用したまちづくり』を提案しています。まちの活性化を図るためには、市民生活に密接するショッピング・センターやスポーツ・文化の振興に重要な役割を果たす大規模施設なども必要ですが、先ず既に地域に存在している『固有の資源』を活用するべきだと考えたからです。 私達のまち宇部には、昭和36年にスタートした野外彫刻展のお陰で、100点をゆうに超す『野外彫刻』が設置されています。これらは、全国、いや世界に誇れる『地域固有の資源』ではないでしょうか?それに、宇部市のキャッチフレーズにも『花と緑と彫刻』が標榜されているではないですか? 私達は、この野外彫刻を宇部地域の活性化に結び付けることができないか、と考えています。いや、出来る、と確信しているのです。 しかし、現在のところ、私達市民自身が、これらの他地域に誇ることの出来る『野外彫刻』を理解し、親しみ、活用するまでに至っていない、『野外彫刻』の価値を正当に評価していないのでは?、とも思っています。 そのため、私達のグループでは、『野外彫刻』は文化、教育の開発を通じて人材育成に効果を発揮し、一方ではユニークな地域資源としての側面から観光誘致を通じて産業振興の面でも大いに活用できます、と「彫刻スケールのまちづくり」(平成元年発表)の中で提案しています。 前置きが長くなりましたが、実は、先の「わかこんシンポ」で、小学生の男の子が私達の提案の主旨と同様の発言をしてくれたことが嬉しくて、ここに紹介したかったのです。 「今、問題になっているゴルフ場なんて全国のどこにでもある。どこにも無いものを作ったらいい。常盤公園も宇部にしか無い、個性のある公園にして欲しい。今宇部にある彫刻も大人にはそれなりに・・・・・いいのかも知れないが、自分たちにはよく解からない。子供にも理解できる彫刻を置いて欲しい」 少年の発言の主旨はこのようなものでした。私達グループには、大変嬉しいエールだったのです。 加えて、実にハギレのいい簡潔で適格な彼の表現に驚きました。私達大人は、簡単な内容でさえ、とかく美辞麗句や言い回しを考え冗慢な表現を用いることが多いものです。しかし、少年は彼の気持ちを誰にでも解かる明快な言葉で語ってくれました。会場からは、拍手が沸きました。 大勢の中、堂々と自分の言葉で、ケレンなく自分の気持ちが表現できることは私達には大変難しいものです。人によっては、肝心な正念場に物言わないタイプもいます。だからこそ、余計に彼の行動が清々しく思えたのです。 かの少年のご家庭の闊達な雰囲気が手に取るように感じられました。 ついでに、こんなヒトに是非トーク・ウベ21のメンバーに入って貰いたいと思ったのは勝手でしょうか。 1993/06/02 |
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