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ボーダレス時代の新市長に望むこと新しい市長の誕生を歓迎いたします。私達宇部市民は、今年の1月20日に始まった宇部の迷走もこれで一段落するものと強く期待しています。これまでの問題、そしてこれからの課題については、稿を改めることとして、常日頃私の考えている「今の宇部市政に望むこと」を述べてみたいと思います。 今、全世界は『ボーダレスの時代』に突入しています。その結果、各地で衝突や紛争も生じていますが、様々な既存の“壁、垣根”が取り払われつつあります。私は、我がまち宇部をこのような観点から考察してみました。 簡単に述べれば、新市長には、“三つの壁(ボーダー)”を取り払う努力をして欲しいと思っています。 最初は、市民と市役所の壁です。 前市長時代には、市民の声が届かないという声が聞かれました。 私達トーク・ウベ21の活動を通じても同様の実感があります。 そこで、市長には市民が市役所に望むことを謙虚に聞いて欲しいのです そのためには、受け身で聞くのではなく、自ら市民の中に出ていって、積極的に聴いて欲しいと思います。そうすれば、新たな壁は生じないはずです。いつも、市民と共にあれば、市民の望むことが肌でわかるはずです。 二番目は、世代間の壁です。 それぞれの世代には与えられた社会的な役割、特質があるはずです。これを活用しない手はありません。 市の主宰する各種審議会、委員会が高齢化し、平均年令が60才を超えているとも言われています。どの会議も同じような顔ぶれで運営されているとすれば、大変残念なことです。 会議の性格上、一律には難しいでしょうが、『若者懇談会』のように一定の条件を定めることが必要な会議も多いのでは、と思えます。 具体的には、公募制など色々な意見があるでしょうが、私は会議の設置規則の中に例えば、「…40才以下が3割、40才から60才までが4割、60以上が3割…」というように具体的な年令と人数を明記することを提案します。 また、この際、男女比も明記してはいかがでしょうか? 最後は、地域間の壁です。 良きにつけ、悪しきにつけ「宇部はモンロー主義である」と言われています。 しかし、宇部は変わらなければなりません。地域が変わっていくためには、自らの相対的な位置づけを早く知ることが必要です。 そのためには、他の地域に積極的に出て行く、他の地域から宇部に欠けている先進的な事例を持ち込む、優れた活動をしている人々を呼び込む等の手法が効果的です。 市役所の職員も含めて市内の若い有能な人材の発掘と育成のためにも早急に具体化されることが必要だと思います。 これらの方策が継続されれば「市民の参加」「世代間の連携」「他地域との交流」が進展して、少しでも早く新しい宇部が実現できることと期待しています。 1993/07/12 |
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