1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
市民のオアシス真締川“水と緑の産業空間”というキャッチフレーズで、「山口テクノパーク」が大変な人気を呼んだことがあります。最近でも「宇部新都市」や「美祢テクノパーク」で、地域特性である豊かな自然と風土を生かした快適(アメニティー)環境整備に力を入れた新しいまちづくりが進んでいますが、「生産活動の場」のみならず、今や「生活の場」にこそ真の“快適な環境”が不可欠な時代ではないのでしょうか?宇部では最近、中心市街地開発が議論されていますが、この際、私たちが忘れてはならないのが“総合整備計画”です。中心大規模施設の機能ばかりでなく、それを取り巻く中心部一帯の“快適な環境”を創出できるグランド・デザインが不可欠です。 私たちは、“アメニティー環境”の重要性を『宇部の未来を見つめて』の中で、「市民のオアシス真締川」として提案していますので、二回に分けて簡単にご紹介します。 真締川は河川改修が大きな問題ですから、現状のままをA案、河口に防潮樋門を設け河川改修をする場合をB案として考え、今回はA案の視点を具体的に提案します。 真締川は狭い空間に樹木が多いので、両岸とも河川側は低木とし、彫刻が良く見え目立つようにすると同時に開放的にします。さらに下枝を払って見通しもよくします。音、光や風を取り入れた彫刻をまとめて設置し、子供たちが彫刻に自然に触れることができる場にします。護岸を少しでも美しくするために、ツタを這わせます。 また、右岸(西側)道路を一方通行とし、“彫刻プロムナード”として整備します。同時に関係者の了解を取りながら、民有施設の一部を“パティオ(中庭)”化して、公園との一体化を図ります。 真締川が“彫刻スケールのまちづくり”の中心市街地にふさわしい場所として整備されれば、これに面する建物は、その雰囲気にあったものに立て替わっていくものと考えられます。ブティック、デザイン事務所、レストラン、喫茶店などに最適ではないでしょうか。 そこで、関係者の了解を取りながら、オープンスペースを開放してもらい、そこに市が所有する彫刻を置きます。このことにより、真締川の雰囲気が一段と向上し、その建物も一層雰囲気のあるものとなります。 さらに、公園との一体化を図るために、市庁舎の正面玄関を西側に向け、公園から市庁舎に入るようにします。市庁舎前の彫刻に藤棚やベンチを配置することにより、彫刻を鑑賞できる雰囲気づくりをします。 最後に、夜間も雰囲気を楽しめるように周辺の彫刻等のライトアップをします。 こんな視点で、皆で「市民のオアシス真締川」について侃々諤々の議論も必要ではないでしょうか?次回は、B案です。 1997/08/12 |
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