1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
バトンタッチ『トーク・ウベ21』のシンポジウムを通じて、これまで何度か提案を発表したが、その度にいつも、「あんた達は、これを市役所に持って行ったんか?(つまり市長に要望したのか、という趣旨であろう)」と質問を受けた。その度にわたし達は、「共に考えようと、市民の皆さんに提案をしているのであって、市役所に陳情や要望を前提にしているのではない」と答えてきた。 “まちづくり”に関しては、官も民も産も学も一緒になって共に考え、知恵を出し合うべきで、行政(官)だけで決めて、その結果を住民(民)に指示したり、命令することで都市まちが変わっていける時代ではない。いづれが上でも下でもない。“まちづくり”という同じ土俵では、イークォール・パートナーとして議論し合うべきと思う。 そんな気持ちで続けてきた『トーク・ウベ21』の活動も今年の8月で10年目に入ることになる。 高校の同期生が中心になって結成した“宇部のまちづくり”を考え、行動しようという市民グループだが、活動の中心は宇部の野外彫刻をもっと市民が評価し、活用しようとの“提案”であった。 すぐに止めようと思っていた当初の思惑とは裏腹に、グループの活動は今でも細々と続けているし、この『冬至夏至』欄の執筆もその延長線上にある。 この欄に執筆を始めた93年春は、あの小野湖のゴルフ場建設に端を発した前市長のリコール運動の真っ盛りの頃であった。その後就任された藤田現市長の改選の時期が巡ってきたとは、実に4年の長きにわたって駄文をしたためて来たことになる。ちなみに今回が第203回目の執筆となる。 メンバーから「トーク・ウベ21の思いを市民の皆さんにも伝えていくべき」「河野の考えているまちづくりに対する意見を述べるべき」との提案もあって続けてきたが、その成果がどの程度出たのかははなはだ疑問である。 一人の市民として、宇部のまちづくりの進展にささやかながら役割が果たせればとの気持ちもあって週一回の“紙上提案”に挑戦してきたが、最近「もはやこれ以上同じことを続けるべきではない」と思い始めた。 そこで、私は年度の区切りの良い時期、9月末をもってこの『冬至夏至』の執筆を誰か若く有能な人にバトンタッチできたらと考えている。 残された執筆の機会は7回ある。できれば具体的な私案を折り混ぜながら、宇部市民の皆さんに“紙上提案”をさせていただいて私の役目を終えたいと考えている。 1997/06/30 |
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