1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
頑張れ、市民派!二年前、我が宇部市議会にも新しい波が立った。九五年四月に行われた市議会議員選挙で“無党派”の新人議員が何人か誕生し、その後の市議会運営などにも幾つもの清新な余波を引き起こしている。これを見た私たち有権者も、次回の選挙にはさらなる変化に向け自分たちも行動したい、と思っていた。そんな折、今回の市議補欠選挙に現時点で立候補を予定されている六人の方々をみると、“変化”への契機は思ったより早目に到来しているようにも観られる。情報不足かもしれないが、私見では以下の三点ほど特徴があるようだ。 最も特徴的なのは平均年齢が四十四才という若さであろう。五十才を上回っている現職議員の平均年齢に比較すれば、大いなる若返りとなる。若い人の進出は、文字通り活性化の起爆剤となろう。 次は、女性の多さである。現在のところ、地域社会の諸分野における女性進出の目標値は、大体二割であろう。が、この度の女性候補者の割合は三分の一である。この点でも、男性中心に運営されている最近の市議会や市政に対する女性たちの「もう男性だけには任せておけない」との“歯がゆい思い”が具体的な行動に現われたのではないか。 もう一つは、党派色、組織色が比較的に薄く感じられる点である。言い換えれば、自ら手を挙げ、いわば“手弁当スタイルでの選挙”“手作りの選挙”を行おうとしている点であろうか。自分の意志で立候補を決意された点も現在の市議会に対する一種の批判かもしれない。告示後には各候補者の公約などが確認できるが、新たな市議会の活性化に向けた積極的な取り組みを期待したい。 以上のような特徴のある今回の市議補欠選挙がこのまま実施されれば、併せて行われる「市長選挙」以上に今後の市政に対する“変化の兆し”が期待できるのかもしれない。いや、是非そうあって欲しい。 「結局、変化が起きてから、普通の人が時代の変化を認識するまでには五年かかる」と堺屋太一が述べている。 堺屋の言う「五年」に比較すれば、今回の選挙動向は、宇部市の活性化に対する変化が早く現われている、と考えるのは早計であろうか。 早計ついでに、もう一つ期待したいことがある。それは、是非“市民派”の議員に多く誕生して欲しいということである。 既存の党派や組織団体を中心に選出された議員ばかりでは、現在の地域社会の様々な課題には即応できないことが今日明白になっている。この点は、廃棄物処理場や自然保護問題だけに注目しても歴然としている。 これを議会の中で解決するには、ともかく生活者の中から代表者、つまり“生活者の代理人”を数多く市議会に送り込むことである。そして、現在大変に不自由している行政情報へのアクセス権をより早く引き寄せて、生活者からの防衛策を的確に講じる生活者ネットワークを構築することである。 “市民派”候補者がんばれ! 1997/06/17 |
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