1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
モバイル・コンピューティング「モバイル・コンピューティングの実施」が私の半年間の悪戦苦闘の結論である。昨年十月、やっとインターネットとE-Mail(電子メール)に挑戦した。それ以前に挑戦したパソコン通信が不成功に終った原因は、この自堕落な生徒への適切な指導者の不在だった。とかく不真面目な生徒は教科書を読まずに何とかマスターできないものかと考えるものだ。その時の失敗(?)を反省して、今回は指導者に懇切丁寧な友人を選んだが、これが正解でスムーズにインターネット入門と相成った。 そしてこの間、数々の試行錯誤を繰り返しながら、何とか公私ともに活用できるようになってきた。そうなると人間とは欲な者だ。「自宅やオフィス等ばかりでなく出張先でも同じように使えないものか」等と考えてしまう。 そう思って出張には必ずパソコンを携帯して、行き先々のホテルで試したが、“十中八九”失敗に終ってしまった。この原因は、(既に、この欄でご報告したように)ホテルに設置されてる交換機である。簡単に表現すれば、この“交換機”とパソコンの相性が良くないのである。悪いことに国内のホテルの大半は、この種の交換機を備えているようだ。ホテルの部屋と外には共通の言語を話せる人間が居るのに、その間にまったく翻訳できない言語を話す通訳が遮っているようなものである。 数年前「サテライト・オフィス」や「リゾート・オフィス」の研究をしていた頃に「日本国内は情報通信網が未整備なので、遠隔地からの情報通信にはまだまだ制約が多いんだよ」と、専門家から出た意見を思い出した。 失敗の度にいつも「こんなに技術が進歩してきたのに、情報通信分野の規格統一はされていないのか」等とぼやいていた。が、フッと私は「いまは有線の一般電話から無線の携帯電話に使用可能な時代なのだから、E-Mail(電子メール)やファックスも同様に携帯電話を使用できるはずだ。そうだ、携帯電話でやってみよう」と思った。その話しを聞いた友人がすぐに私に「あんたの言っている方法を現に実行している人が東京にいるよ」と連絡をくれた。 さっそく私は、電信電話に詳しい友人にE-Mail(電子メール)を送って、私のパソコンと携帯電話で可能な手法とそれに必要な機器、ソフトを調べて貰ったのである。 専門家が調べれば回答は二、三日で来るもの。一週間後には、私はたったの一万三千円で仕入れたモデムカードとアダプターで(今でも若干のトラブルを抱えながらも)「モバイル・コンピューティング」生活を送っている。 1997/03/10 |
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