1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
インターネットの課題インターネット並びに電子メールを使い始めて2ヵ月がたった。この間、自宅や勤務先で異なる電話回線方式に随分テコズッタこと、ホテルの客室の不備の現状等など、試行錯誤の連続であった。今回は、出張などの移動中の使用形態に関する問題点をご紹介したい。 先日、仕事で札幌に一泊二泊で出張した時のことである。勤務先での会議が長引いて最終の飛行便を乗り継いでやっとの思いで札幌に入った。 しかし、そのままベッドに入って寝込む訳にはいかなかった。山口での会議の結果を早く上司に報告しておく必要があったからである。10時頃、食事を済ませた私は徐に、携帯したパソコンに向かった。 一通り打ち終え、ホテルの部屋の受話器にモデュラー(端末)が付いているかを確認した。少してこずったものの、そのモデュラー(端末)を引き抜きパソコンに繋いで、こうつぶやいた。「こうすれば、このパソコンを駆使して、まずこの文章を電子メールでA上司に送り、そして、次ぎにファックス機能を使ってB上司の家にも同様の報告をしておこう。ウン、手が切れていいな。」 そう思いながら、私はインターネットのスターターを操作した。 いつものギーギー、ブッブッという“騒音”の後、「接続に成功しました」とのメッセージが出る、筈であった。 ところが、今回は「お掛けになった番号は現在使われていません」とのメッセージが来た。このホテルで客屋から外部への電話は0発信であることが原因らしい。夜の10時からパソコンを使い始めてやっと「これでOK」と、勇んで送ろうとしたらこの始末だ。私は頭に来て、ビールを飲んでその夜はすぐに寝てしまった。(ここからは、少し細かい話しになるのだが、この問題を解決するためには、パソコンに組み込んでいるモデムの基礎データを少しいじらないといけないのだ。) 北海道まで来て、またもや日本の情報化の実態を思い知らされてしまった訳である。 私たちの社会を取り巻くビジネス環境、例えばパソコンやファックス、電話等の高度情報通信機器類は日進月歩である。が、これらはある一定の条件の整備されたビジネス環境の下だけであって、大半の一般生活では、まだまだシステム化されていないのが現状なのだ。機械がマニュアルどおりに機能するのは、マニュアル(理想)どおりに整備された条件下の場合だけであること。実に哀しいことだ。 世の中、「スーパー情報ハイウェイ」とか言って、情報化のためのインフラ整備に懸命だが、私たちの生活の周りはこれが現実なのであろう。何と大きな落差ではないか。 1996/02/14 |
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