1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
わが相棒グラしばらく休筆(?)していたので、原稿締切日を忘れていた。実は、今朝突然思い出して慌ててしまった。原因は、9月10日付けで発令を受けた人事異動のせい。お陰で、それ以後の公私のスケジュールはガラッと変わってしまった。7月に開催した海峡メッセの「オープニング・イベント」の報告書づくりは頓挫するし、13日から予定していた海外旅行は中止せざるを得なくなった。 通常の異動であれば支障の無い程度の休暇と思うが、何しろ今度の新しい業務は、期限が切られ、あまり余裕の無い業務らしい(?)。だから、当方の自己都合ばかり訴える訳にはいかなかった。 そんな訳で、クリーブランド、モントレー、ヨセミテと都合10日間のアメリカ旅行計画は呆気なく中止となった。ところが、“相棒”のわが女房殿はセッセと一人で海外に出て行ってしまった。理由は、既に送り届けられていたディスカウントチケットが無駄になってしまうからである。 その結果、残された私は、自分だけでなく、花木や“グラ”という息子のような猫の世話までもしなければならなくなった。自分のことは自分で何とか出来るが、動物、特に猫はなかなか難物である。案の定、疲れて帰ってきた私に容赦無く、時間を問わず、アレコレと要求する。 という訳で、今回は、ネタが無いのを幸いにわが家のグラについて、本邦初公開の裏話をご披露したい。 まず彼の可愛い点は、家の中で私につき回って離れないことである。ただし、女房の不在期間中だけだが。特に、彼がお腹の空いているときがシオラシイ。帰宅直後の着替え前であっても、私の足の上にチョコンと自分の後ろ足を乗せて、「オイオイ、早く何か食べさせてくれよ」と急かせる。私が意地悪く上から眺めていると、彼は私を見上げジーッと睨んで、両足を私の顔を掴むようにグーッと伸ばす。 一方、彼の憎らしい点は、深夜私が熟睡している時でも、構わずに外との出入り用の廊下の窓ガラスを「開けてくれよ」とでも言う風に「ニャオ」と一声鳴く。こちらも眠いので「出来れば諦めてくれないかな」と知らん振りをしていると、敵もさるもの、途端にガリガリと傍の柱、障子、壁をトコロ構わずに爪で引っ掻き始める。彼独特のパフォーマンスである。 こんな彼も、人(猫?)生経験を積みながら、一方では家族のメンバーそれぞれの性格や対応も見ながら、処し方を身に付けてきたのだろう。敵ながらアッパレである。 そうは言いながらも、短期間であっても孤独な私の友人として、同居してくれたことには感謝しなくてはいけない。長生きして欲しいものだ。 1996/10/01 |
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