1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
天の時長い間精魂傾けてきた仕事が終って、いま私は実に客観的な気持ちで余韻を楽しんでいる。下関に建設していた「山口県国際総合センター(愛称:海峡メッセ下関)」がオープンした。たまたま縁あって、9日間にわたる「こけら落し」を企画してきた私としては、感慨深いものがある。 建設に着手したのが2年前の7月、この間ハードの建設からソフトのシステム作りまでさまざまな問題に直面し、責任者として、大規模プロジェクトに関する課題をつぶさに経験してきた。 ここしばらくは、これらの問題点、特に大規模イベントの企画から実施に至るまでの経過を整理してみたい。 さて、「天の時、地の利、人の和」という言葉があるが、まさに今回は「天の時」を強く実感した。 イベント開始直前に中国地方を襲った台風は、オープン初日の夜、屋外での一千人規模の市民参加型イベントを準備していた人達に大変な脅威と不安を与えた。 事実、舞台設営からリハーサルまで約1日分のロスタイムが生じたし、その他にも、空路で下関入りする出演者や展示物が足止めされる事態が生じた。 しかし、さすがに「天の時」。19日に台風が過ぎ去った後は、一度の雨も無いほどの好天続きとなり、期間中の参加者動員に最大の貢献をしてくれた。 開催時期や日数は、2年前、オープニング・イベントの企画を詰める際に併せて検討した。海峡メッセ下関の完成予定時期が6月末、という事実が付与されていたために、開催時期を7月にすべき、との内部結論は早かった。しかし、20日スタートとすると、佐賀県の「ほのお博」や「アトランタ・オリンピック」、そして県内では高校野球大会と強敵が目白押しであることは当時から判っていた。が、次の理由からあえて20日スタートに決定した。 まず、子供たちに参加して貰いたいイベントが多いこともあって、夏休み、それも第1週目の開催がベストであること。次に、「海の日」が祝日になる可能性が考えられたので、海峡のまち下関でのイベントのスタートにはふさわしい、と考えた。 そして、私たちの企画するオープニング・イベントは、施設の構成からして多彩な内容になるはずだから、他地域の催し物と競合する部分はさほど大きくは無いこと。ちなみに過去の気象データを調べたが、この期間の台風はさほど問題にはならなかった。 目標の参加者見込み数20万人を超える結果が出た最大の要因が好天にあったのは紛れもない事実であろう。まさに「天の時」に感謝である。 1996/08/01 |
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