1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
シャカシャカ、ルッルッ、ピーピーピーシャカシャカ、ルッルッ、ピーピーピー。2回口づさむと小気味良い響きであるが、これは別に新しいリズムではない。「シャカシャカ」は、ヘッドホン・ステレオの音が使っている人の耳の間から漏れてくる音である。通勤ラッシュで混雑しているバスや電車の中で少し大きめの音楽を聞いている人の無神経さもあって、音楽が好きでもない他人には、耳障りな音として、何年も前から話題になっている。 「ルッルッ」は、携帯電話が受信の際に出す音である。屋外でも使用できる便利なコードレスの機器として大変なヒット商品になっている。こちらでも町の中、歩きながら通話を楽しんでいる(?)ビジネスマンをよく見かけるようになった。 「ピーピーピー」は、ポケット・ベルの音である。これも女子高校生の必携品になっているほどに世の中に出回っている。 そんな便利な機器であるが、先日、これが原因で人間関係を壊しかけたことがあった。 100日後に迫った大規模なイベントを実施するための打ち合わせ会議を数日間連続して行っているある日の午後のこと。 全員で真剣に議論している時にルッルッと部屋に備え付けの電話が鳴る。電話番の人が受話器を取って「申し訳ありませんが、〇〇は、ただ今緊急の会議を行っておりますので、後ほど〇〇からご連絡をさせていただけませんか。よろしければ、ご連絡先のお電話番号をお教えください。」と対応した。この場合は準備していたので、同様の電話が何度もかかってきたも適切に対応できていた。 が、困ったことに会議メンバーの持っている携帯電話にルッルッと直接かかってきた。本人が出るので何とも仕方がない。全員を前にして、二、三分は話すことになる。 「あー、これは徹底していなかったので、まずいな。」と思ったが、「でも、何度もある訳じゃないから、マいいか。」と我慢をしていたが、ナント立て続けに三度も件のメンバーに電話が入って来たのである。 とうとう、我慢ができなくなった私は「おい、××君、電話の話しは何とか考えられんのか」と、言ってしまった。 突然、私から怒られた××君はポカーンとしていた。私が我慢していた経緯を知らないのだから、もっともである。 あとで彼には謝っておいたが、考えてみれば携帯電話のスイッチを切っておけば良かったのである。 最新の機器には多くの機能が備わっているが、メーカーサイドには、スピーカーのボリューム調節機能やイヤホーン接続機能などの工夫をして欲しいし、使用する側も周囲に迷惑のかからないような利用をして欲しいものである。 1996/04/22 |
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