1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
松山百点私は出張や会議等でお世話になった人、特に初対面の人には後日速やかにお礼の葉書を出すことにしている。色々な点で参考になったり、刺激を与えてくれた人にその気持ちを伝えたいのとその縁を大事にしたいからである。今風に表現すれば、ネットワークづくりであろうか。しかし、何らかの理由があってその礼状を出す機会を逸した時には困ってしまう。さらに気にしながら時間が過ぎて、再度その人に会ったりすると本当にバツが悪い思いがする。そんな経験を何度もしたために出来る限り早く便りをするようにしている訳である。それに、相手から受けた感激やヒントは出来る限り早く整理しないと自分の中から失われてしまう。それを回避するためには、気持ちが新鮮なうちにペンをとることがベストである。 先日、松山で講師を勤め、そして名刺を交換しあった数人の人達に便りをしたくなったことは前回この欄で触れた。帰宅して翌日には十数人の方々に礼状をしたためて投函した。中には、トーク・ウベ21の活動を説明する資料を送った方々もあった。 が、驚いたことに私の便りとちょうど入れ違いに先方から葉書と封筒が各一通送られてきた。一方は、また時間をかけて意見交換をしたいので改めて松山に来て欲しいという内容、他方は「地方分権」に関する資料を添えた礼状であった。 同封された資料の中に『松山百点187号』というB6判50ページ程度の小雑誌があった。その巻末には、「雑誌『松山百点』は、松山の有名店が集まった『松山百店会』が発行する、松山でもっとも歴史ある雑誌です。発行部数は現在2万部におよび、隔月で年6回、百店会加盟店、書店などを通して皆様にお届けしております。」と述べられている。 中を見ると町並み紹介からエッセイ、投稿、俳句やクイズから市内案内図、時刻表までとその内容は幅広い。市内の経営者の方々が毎回自力で編集発行されていることに驚く。私達のまちにもこの種の雑誌はあるのだろうか、私は知らない。 会議での質問や懇談の席上での彼等二人の熱心な表情がまたもや浮かんできた。 「そのような礼状は珍しくない。特筆に値しない」と言われるかもしれない。しかし、“縁”や“出会い”というものはこのようなものではないのだろうか。 早速この週末には宇部の「観光案内パンフレット」や「彫刻マップ」を送ろうと思っている。また、出来ることなら夏までにもう一度家族を連れて松山に行き、入浴の時間が無かった「道後温泉本館」に今度こそ入ろうと思っている。 その時に彼等とまた歓談できたら嬉しいのだが。 1996/04/01 |
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