1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
教えられた講師1年のうち何度か講師を勤めることがあるが、今回は遠く松山市まで行く羽目になった。友人の松山市赴任がきっかけで、何と市役所と青年会議所での二つの講演を引き受けてしまった。最初の打診には、酒を飲みながらの若い人向けの「いつもの焼き鳥屋での放談会」程度に思い込んで、安請け合いをした。が蓋をあけると、昼間の市役所では100人の職員を相手に、夜は松山青年会議所の方々に話すなど、随分と大袈裟なことになってしまっていた。 昼間の市職員研修は、特に質疑を行わなかったので参加者からの反応は掴めなかった。 しかし、松山青年会議所「まちづくり勉強会」での『市民と行政のパートナーシップの築き方』と題した講演では、私自身が大変に楽しい交歓をさせて貰った。 話の内容は、①弱い個人の力を結集してまちづくりに取り組め。②市内のグループ同志の交歓、連携を図れ。③異業種、異分野、異地域とのネットワークを図り自分流の人脈を作れ。④やる気のある行政マンとのネットワークを築け。そして、⑤「住民参加のまちづくり」から「市民参画の地域創り」を目指せ、と訴えた。 面白かったのは直後の交歓会である。青年会議所のメンバーに混じって、市役所の職員がいて、幾つもの積極的な質問を投げかけてきた。 男女のグループは私を取り囲み、空腹の私に食事をとる暇を与えてくれなかったのである。 彼等は、「理解のない上司が仕事の邪魔をするがどうしたら良いのか」「行政マンもマーケティングが必要とは、どのような意味か説明して欲しい」「市民の意見を聞け、と言うが具体的にはどのような方法が考えられるのか」等と次々と質問をした。若い人が必死になって自分達のまちづくりを考えていることが私にも伝わって来た。 また、青年会議所のメンバーからも色々な質問をいただいた。 「業界の事務局役をしているが積極的な参加が得られるにはどうしたら良いと思うか」「組織のリーダーとしての要件は何だと思うか」「地方分権、特に自主財源の確保についてどのように考えるか」等々。 次々と出て来る質問にタジタジとしながらも、若い人達の熱心な議論に自分自身も教えられ、リフレッシュされてしまった。 青年会議所といえば、一過性のイベントに力を入れている人が多いのかな、と誤解をしていたことを詫びたい気持ちである。 翌日、松山から柳井港に向かうフェリーの中で、久し振りに若い人達の真摯で積極的な気持ちに触れた嬉しさが込み上げ、早速帰宅したら彼等に手紙を書こうと思った。 1996/03/24 |
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