1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
おかげ横丁-3約1年前、ある機会を利用して「下関地域にコンベンション・ビュローを設置すべきではないか」と提案した。コンベンション・ビュローとは、各種の大会、会議等を誘致、支援する組織で、コンベンションの開催は地域の産業経済、社会、文化に多大な波及効果をもたらすものとして、昨今関心を高めている。 提案の理由は、今年7月に「海峡メッセ下関」という大規模な施設が地元下関にオープンするからである。一般的に、コンベンション開催時に、地元に滞在、宿泊、飲食、消費する際の客単価は、地方では観光客の1〜2割高い1万7〜8千円という推計がされている。 また、観光客が個人またはせいぜいファミリーであるのに比して、コンベンションの場合には、何百人、何千人という団体客が中心であるという特徴や宿泊滞在日数も比較的に長いことも言われている。 これらの特徴を持つコンベンション誘致は、地元の観光業界のみならず、ホテル旅館、旅行代理店、料理飲食業界にとっても魅力のあるもので、世界中で誘致熱は高まってきている。 運輸省もこのような動向を踏まえて、国際観光振興の観点から、国際会議が開催可能な施設を持ち、外国からの客を泊めることのできる客室を備え、コンベンション開催の支援のできる組織(コンベンション・ビュロー)が設置されている等の一定の要件を備えた都市を「国際会議観光都市(コンベンション・シティー)」として一昨年来認定を行ってきている。 しかし、1年前時点では、県内にはこの「コンベンション・シティー」は皆無であった。先の提案を受け(?)、地元下関では「コンベンション・ビュロー設立のための検討会」がスタートし、この4月には、下関市と観光協会が中心になって、「下関観光コンベンション協会」の設立が決まった。 ところで、今日の新聞記事に「船上でフグ料理、関門海峡を周遊試乗会」とある。その理由は、北九州市門司区の門司港レトロ地区に観光客が増えているうえ、7月には下関市にコンベンション施設「海峡メッセ下関」が完成し、新たな観光需要が見込めるとして企画された、とある。 徐々にではあるが、コンベンションの誘致開催が地域経済への直接、間接の波及効果があることを地元の皆さんが理解し始めた実例であろう。 コンベンション施設が地域の新たな中核的な資源になってまちづくりが進展していく。これも現代の「おかげ横丁づくり」である。 さて、我が宇部市は、どのような「おかげ横丁」を作っていくべきなのであろうか。 1996/02/11 |
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