1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
おかげ横丁-2(今日、香港から帰国している長女夫婦から、道の駅「きららあじす」に行ったとの話を聞いて20年前に書いたこの随筆を想い出しました。この間、旧・阿知須町は「きらら博覧会」を経て山口市と合併しています。時代の移り変わりをそこに住んでいる方々はどのように観ておられるのでしょうか。 2014/01/05 )通勤の途中いつも眺める阿知須町の国道沿いの風景が最近変わりつつある。 国道190号線を挟んで山側には「サンパーク阿知須」が建設中で、階上の駐車場に外から一気に直接上がれる方式は、「ザ・モール周南」と似ている。また海側には、50〜60戸程度の10階建てマンションが建築中である。 完成までの建設投資が地元に与える多大な波及効果は言うまでもなく、「サンパーク阿知須」の営業開始にともなう卸小売業への様々な需要創出、中の従業員のために必要な関連サービス需要は地元に多大な経済波及効果をもたらすことであろう。 多分、町行政としても「サンパーク阿知須」が完成するまでには、道路などの基盤整備や住宅の確保等の従業員の定住条件整備には相当の力を入れるはずである。 ところで、「サンパーク阿知須」の完成は、それ以外にどのような波及効果が考えられるのだろうか。 まず従業員をはじめとした人口増加にともなって、町の行政事務サービスは増えることにはなろうが、人数に比例する町民税や商業施設、住宅にかかる固定資産税等の大幅な税収増が期待できる。 次に、料理、飲食、スポーツ等、従業員の町内での日常的な遊興、消費活動の増加にともない、地元の商店街などの営業収入増や設備投資意欲の高まりが生じ、これらも結局は町財政を潤すこととなる。一方、幼児や高齢者も増えることとなるので託児所や保育園、老人ホームなどの各種公共施設の受入体制の拡充にもつながるかもしれない。これらも二次的な需要の創出につながっていく。 当然、サービス業に従事する多くの若者の存在が町全体を活気あるものに変えることになる。若い人が増えれば、東岐波の海岸や阿知須の温泉もそれに対応するように変わらなければならないだろう。阿知須干拓の用途も変わるかもしれない。 新しいビル建物や新しい業態の出現によって、これまでに阿知須町に存在しなかった新たな「対事業所サービス業」が進出することにもなるだろう。 このような異業種や多様な人材の進出によって、町の中に次第に異文化が醸し出され、引いては町全体の活性化になっていくのであろう。 私は前回、この欄で「おかげ横丁」と題して京都の大原三千院の前に立ち並ぶ色々な店について触れ、地域の中核的資源の存在の重要性とその波及効果について述べた。 多分、この「サンパーク阿知須」も当分の間はこれと同様の波及効果を発揮するのだと思うが、今後、阿知須の町や宇部を含む近隣地域がどのように変わっているのであろうか、興味津々である。 1996/02/04 |
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