1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
インターネット事始め-1ワープロを始めたのは、12年前。当時、デスクトップ型といっても茶の間のテレビ大のサイズだった。そして、パソコンに移ったのが、10年前。公営企業の予算編成や料金算定、そして経営計画を担当していたので興味を持ったのだが、いざ導入して見ると、その定型計算処理の早さには驚いたものだ。当時は、職場の中で“機械”を使って文章を作りあげたり、計算をしたり、挙句の果ては書類保存がフロッピーディスクの中ということ自体、大変に珍しい時代であった。業務処理の高速性や多様性に魅せられたお陰で、それまで手を付けられなかった資料づくりに没頭し、深夜まで作業を続けることが日常茶飯事になっていた。何のことはない、省力化のために導入したパソコンに当事者たちが一番仕事をさせられたのである。 そんなに習熟(?)していた日本製からアメリカ製のマックに“転向”したのは7年前だ。当時のマックの画面表示の斬新さ、操作の快適さに目の鱗が取れたような驚きを感じ、愕然としたのを覚えている。日本語変換の稚拙さとプリントの劣悪さには参ったが、それを差し引いてもなおグラフィック領域の先進性には大きな魅力があった。 既存の多くのソフトに加え、次々と発表される斬新なアプリケーションにはその度に魅了されたものだが、一方、そのころ巷ではしきりに「ハッカー」だの「ウィルス」だのと煩かった。若干、パソコン通信には興味を持っていたのだが「ウィルスに侵入されて、データが壊れた。」とかいった話しを聞くとツイ後込みをしてしまい、「パソコン通信が出来なくても、特に仕事をする上の不便は無い。」と思い込んだまま、今日に至ったという訳である。 しかし、しかし、である。最近では、インターネットのニュースや関連記事に触れないでは一日が終らない、といった感がある。ましてや、パソコン通信でもやっていないと「情報過疎」になる錯覚にさえ陥ってしまう(まったく自主性の無い、哀しい性である)。 さほどに世の中は「インターネット、インターネット!」と煩くなってきたようだ。それに宇部市役所もインターネット上に「ホームページ」を作ったとか………。 「こりゃあ、自分には必要無いヨ、などと頑固に言い張っていてはいけないぞ。」と最近考え始めた。毎日、職場や自宅で新聞や雑誌の切り抜きから必要なデータをマックに入力・整理しているものの、これとても“ローテク”に思えてきた。 でも、インターネットやパソコン通信で、自分の身の回りがどんな変化をするのだろうか。生活にどんな新しさを発見し、どんな楽しさが生まれるのだろうか?“五十の手習い”にはチト早いが、いっちょう挑戦してみるか、と思い始めたのである。 1995/12/11 |
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