1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
カジュアルとは?二十数年前、大学を卒業したての頃、私は好みの色のシャツを着て通勤していた。しかし、その頃の職場では、白一色のカッターシャツにネクタイスタイルが当然であって、私の様な変わった(?)シャツを着た若者は皆無であった。何故こんなことを思い出したのか、と言えば、最近、私の職場で「カジュアル・デー」なるものが試行されたからである。「カジュアル・ウェア」を着て気分転換してみよう、というものだが、「カジュアル・ウェア」とは、略装、普段着のこと。ネクタイ着用が不文律のこの職場にあっては、ある意味では画期的なことかもしれない。 秋口までの一定期間内の試行だが、毎週金曜日を自由な服装で勤務する日にしようという試みであり、悪いことではない。この試みの意図は、厳しい夏に少しでも仕事がしやすいスタイルを心がけ、自由な服装で開放的な職場環境をつくる、というもの。 当日、なかば興味を持って眺めていたが、出勤する人、特に男性の服装には若干の変化が見られた。大きく分ければ、四つのパターンがあった。 まず、いつもの白いカッターシャツをノーネクタイにしているだけの人。これは何かダラシ無い感じが出てしまって、いただけない。 次に、上着だけ白っぽいポロシャツに替えている人。このタイプが半分以上を占めていたように思う。華やかさには欠けるが地味な職場では穏当な服装のように思える。 意外に少なかったのは、待ってましたとばかりに愛用のティーシャツやセンスの良いシャツを着こなしている若い人。上だけ変えたのでは、なかなか似合わない。それなりに似合った素材のスラックスが必要のように思える。日頃の憂さ晴らし(?)のためにも、この際、素晴しいファッションセンスを見せて欲しい。 最後に、ここぞとばかりに日頃のファッションセンスを披露している幹部もいた。さすがに「高給取り」らしく金のかかった服を着ているが、人によっては「悪趣味」にも映る。難しいところである。 「へぇー、〇〇さんって、あんな趣味があったのか。なかなか良いところがあるねぇー。」ナンテ言う会話が飛び交ったかどうか。いづれにしてもシッカリ職場の話題提供にはなっていたようだ。 また、これまでは「女性の服装は比較的に自由でいいなぁ」と見ていたが、「カジュアル・デー」ともなれば女性の服装がこれまで以上に変化、多様化したのには目の鱗が取れるような実に新鮮な気持ちがした次第である。 ところで、「カジュアル」には一方で「略式の、臨時の、弾力的な」という意味もある。とかく融通のきかない、お硬いイメージの強いところだから、これを機会に服装だけでなく、「格式ばった表現」や「いたずらに時間をかける内部協議」を“カジュアルに処理する”という具体的な変化が出てくると結構なんだが、、、、。 服装面の「カジュアル化」もいいが、本業の面での「カジュアル化」も必要だと思っている。 1995/08/14 |
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