1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
危機到来最近、感銘を受けたテレビ映画は「永遠の愛に生きて」、同じくスポーツ番組ではノモ(野茂)が1安打好投を見せたドジャーズとジャイアンツとの試合である。こう書くと、いかにもテレビ番組批評のようだが、そうではない。実は最近、わが家で2台目のテレビを買った。子供の学資に振り回されている家計にしては、近来まれに見る多額の投資であった。常日頃、わずかの出費にも厳しいチェックをする家内もさして反対はしなかった。不思議なことでもあった。衝動買いにも近い私の我がままで、わが書斎にアッと言う間に“豪華な一物”が登場したのに深い理由はない、ただ単に紀行、海山などの自然景観、スポーツ、映画等の奇麗な映像が見たい一心であったのだ。 仕事に振り回されて家にいる時間帯が定まらない人種にとって、週末や夜に、それも突然の在宅時に紀行、海山などの自然景観、スポーツ、映画等の奇麗な映像番組がタイミング良く鑑賞できるのは大変に有難いものである。諸般の雑事から離れて、心ゆくまで美しい画面に集中できるのは、手軽で最高の気分転換、リフレッシュ策になる。時間がある時などに好きなビールが横にあれば更に言うことは無い。 ところで、今挙げた番組はいづれも衛星放送であるが、なにもここで公共放送の宣伝や受信料支払の促進をやろうというのではない。必ずしもテレビ電波の受信状態が良くないわが家では、比較的楽に綺麗な画像が得られる衛星放送は大歓迎なのである。長年、「アァ、この画像が大きくて綺麗な画面で見れればいいのになぁ。」と子供のように想い続けてきた。これが先の衝動買いの遠因となっていたのである。 「一体、どうなったの?」と夏休みで帰省した次女が書斎で大きな声を出した。約十数年前に買った12インチの古ぼけたテレビ1台だけであったわが家にもう1台テレビが増え、それも一挙に24インチのサイズのワイドだから驚いたのも無理はなかろう。内心「何よ、私たちが家を出てから豪華なものを買って。」とでも思ったのかもしれない。成る程、買ったタイミングが悪かったのかもしれないが、スネをかじられて痛い想いを続けているのだから、多少の勝手は許して欲しいものである。 新しいテレビが入ってまだ10日しか経っていない。毎週末は自分好みの番組が見れる嬉しさに浸っている今日この頃であるが、時には、この小さな家の中で、夫婦二人が別々の番組を見ているという奇妙な光景が出現し始めた。こんなことでは、ただでさえ少なかった“夫婦の会話”がますます減少することとなり、大変にまずいことになるのではないか、と心配にもなる。 しかし、今夜も又、ビール片手に夜更かしをしてしまいそうだ。要注意、要注意! 1995/08/08 |
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