1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
男が駄目な四つの理由このところ元気な女性たちの活躍で、社会の様々な分野で男性の地位が脅かされ始めて久しい。こんなことを書き始めると、いつかと同じように「男のくせに何を考えているのか。もっと勉強しろ。」とお叱りの電話をいただくかもしれない。しかし、現に、新しく進出した分野で実力が男性と違わないことを実証している女性は数多い。「それは大都市の話しで山口県や宇部何ゾはまだまだ。」と言っているご仁、そんなことはありませんゾ。高齢化が進行して長寿社会が実現していく一方で、終身雇用システムが崩壊している現在、男性が六十歳に達する前に、再度、社会の荒波に放り出される確率が高まっている昨今だからである。そんな時、果たして私たち男性軍はシッカリと自立して生きて行けるだろうか、“濡れ落ち葉族”にならないだろうか?と考えると、私なんぞは、まったく自信が無くなってしまう。 何故だろうか?私なりの“独断と偏見”ではその理由は幾つか考えられる。 題して、「男が駄目な四つの理由」である。 まず第一には、組織の上下関係から抜けられないことである。上下関係に慣れすぎて、すぐに縦横関係を築きたがること。特に始末が悪いのは、自分が下に居ることは考えずに、いつも自己中心的で自分がお山の大将でないと気が済まないのである。 次に、過度の専門化も災いしている。長い間の勤務で専門化し過ぎたために、専門分野の話にしか興味が抱けなくなっている、いわば“専門バカ”になってしまっていること。従って、新たな取り組みに挑戦することなどはモッテノホカ、なのである。 三番目には、インフラ偏重意識である。備品や機械設備の充足した職場環境に慣れ過ぎてしまい、ツールが揃っていないと何事も出来なくなっている。インフラに頼りすぎているために、モノが揃っていないとまったく仕事ができなくなってしまっているのである。が、そのくせ「ファックスし、明日は着くかと聞く上司」と揶揄される程に機械音痴でもあるのだが。 最後には、家族を食わせてやっているという意識過剰が邪魔をしている。いつも、妻子を養っていると信じ込んでいるために「俺が居なくなくなると………」というセリフを口実にしてリスクを避けたがることである。 時と場合によっては、“世間知らず”とか“向こう見ず”という言葉が必要なこともあるが、これができない我ら中高年の男性はいつまでたっても翔べないのである。 今年も県内各地で女性の起業化を支援する講座が開かれているが、逞しくて力のある女性達にドンドン機会が与えられることを是非とも期待したいものである。 1995/06/04 |
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