1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
絶対に入らないパットワン・パットで入ったときの素晴しい気分は何とも言えない。特に、オリンピック、エイズ、仲良しクラブなどと様々なゲームを折り込んでいる場合には、一番遠くからワン・パットで入った時なぞは“実利”も伴って含み笑いが暫し止まらない。よく見ていると、ワン・パットが多い人は上手なことは勿論のこと、やはり勝負強い人である。まさに“パット・イズ・マネー”。だが、パットばかりは天性のものがあって、真似ができないようだ。プロを見ていてもパットがうまいと定評のある人は限られている。かく言う私はワン・パットで入れることが少ない。性格がら(?)勝負弱いのか、度胸が無いのであろうか。グリーンの傾斜や芝目は人並みに読めるようだが、思うように転がって入った試しが無い。何を隠そう、その原因はいつもパットが短いからである。ある時、メンバーの中の女性から「あなた、男でしょ、もっと強めに打ったらどうなの、情けないわねぇ。強く打たなきゃ絶対に入らないでしょう。」と笑われたことがある。そう、カップの向こう側に行くほど強めに打たないとカップ・インする可能性はゼロである。そんなことは他人に言われなくても十分解っている。 さて、この頃のゴルフ場は、高麗芝とベント芝の2グリーン方式が多い。私は高麗芝よりもベント芝が好きである。理由はベント芝は柔らかくて良く転がるからである。勝負弱くて度胸の無い私にとって、少し弱めのパッティングでも転がってくれるベント芝は有難い。苦手意識が無ければ集中できるから結果も良い。自己の最高スコアもベント芝で記録している。 ところが困ったことに、春先からプレーを始めて徐々に調子の上がって行く夏場でもベント芝を使用するゴルフ・コースは近隣では少ない。回数を積んで調子がよくなる時期に自分と相性の良いベント芝が使えないのは寂しい。(もっとも、夏場にスコアが伸びないときの逃げ口上となることが多いのであるが。) それで夏場対策(?)として、私はパッティング・スタイルを変えることにしている。少し遠心力を発揮するクラウチング・スタイルを採用するのである。友人からは「おい、青木の真似をしても入らないぞ。」と冷やかされるが、自分では人真似ではなく自分で工夫した結果だと思っている。このスタイルでやると、転がりが良くてワン・パットで入ることが多くなるが、どうも方向性が悪くてスリー・パットの可能性も高くなる。物事はそううまい具合には運ばないものだ。スリー・パットが増えてくると、もう一方のスタイルに戻すかどうか、悩んでしまう。 でも、そうするとどこからか「あなた、男でしょ、もっと強めに打ったらどうなの、情けないわねぇ。強く打たなきゃ絶対に入らないでしょう。」と言う声が聞こえてきそうでもある。そこで気の弱い私は考えこんでしまうのである。 もう一ヵ月もすれば「ボチボチ、スタイルを変えるかなぁ。」と悩む時期が来る。デモ、イィッカァ。 1995/05/15 |
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