1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
飛ばさないゴルフ最近のゴルフ道具の改良の目覚ましさには目を見張るものがある。多分、ゴルフ好きの方は誰しも大枚を叩いて、メタルヘッドだの、チタンだのと道具を買い換えた経験がおありであろう。最近ではクラブ1本が10万円もするクラブが多いらしい。とすると、フルセット揃えれば数十万円ということにもなる。昔、安いフルセットが5万円程度であったのを考えれば(物価上昇を勘案しても)随分と贅沢になったものである。一緒にプレーする友人の中でも、1年の間にクラブを取り替えた人は随分と多いようだ。私はといえば、この10年間、パーシモンのウッドクラブを使っている。アイアンは20年前の国産モデルである。なぜ、長い間道具を換えないのか、といえば愛着がある、と言えば聞こえがいいが、実は買い換えるほどの資金が無いからである。それに加えて、「スコアはクラブに左右されない。スコアが悪いのは、自分の練習不足からくる未熟なスゥィングや判断ミスに原因することが圧倒的に多いからである。」と思っていた(強がっていた?)。「思っていた」と表現したのは、最近まではそのように確信していたのである。友人が「このクラブはいいよ。君もソロソロ換えたらどうか。」といくら薦めても、内心は「なぁに、飛んだ時だけクラブがいいと思うんだろ。どんなクラブでも同じ様なもんだ」と思っていたのである。 しかし、最近、ある人とラウンドして「ヨ—シ、今度ばかりはドライバーを換えよう。」と真剣に思ってしまった。技術やスゥィングのせいで飛距離で負けるのではなく、どうもクラブの違いが原因と思えたからである。 自分では「ウン、今のは会心のティー・ショットだぞ。今度は俺が勝っているだろう。」と思って意気揚々と行って見ると、いつも大体20ヤード程度負けているのである。その友人はチタン・ヘッドで、私よりも1インチ長いドライバーを使用していた。何度その人のスゥィング等を見ても、特に差があるようには思えないのに、いつもティー・ショットでは飛距離が劣っているのである。よく見ていると、落ちてからの転がり具合にも差がある。どうも10ヤードくらいは長く転がっているようだ。 こんな状態が続くと良い結果にはつながらない。ショットに力みが出てきて、全体的にミスが多発するようになる。結局、「自分のクラブは飛ばないんだ。彼と競うのは所詮無理だと考えよう。」と気持ちを切り替えた。負けずに飛ばそうと思わないで、このクラブは飛ばないんだと思えば気持ちは楽になる。「飛ばさなくてもいいんだ。」と思えば無理なショットをしなくなり、後半はスコアも安定してきた。ゴルフとは、不思議なものである。(だから、ヤッパリ、クラブじゃないんだ!) お陰で18番ホールでは、思いがけずバーディーも出た。終わり良ければ全て良し。 1995/05/14 |
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