1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
「まちづくりと女性と議会」その1市政に意見を述べたり、行政の批判をすることに大した苦労は要らない。しかし、自分が直接関わって、それを具体化するための行動をすることは容易ではない。以前、私はこの冬至夏至欄で「女性議員選出の議論が望まれること(元気な女性達:94年4月)」と「市議会の高齢化と男性中心と投票率の低さに対する新しい風が必要なこと(市議会に新しい風を:94年12月)」を述べたことがあるが、この度の市議会議員選挙では、従来からのある党派の女性1名に加えて、無党派の女性2名が立候補されることになり、私と同様の気持ちを持つ市民の方々が多いのでは、と大変に嬉しい想いをしている。 また、先日本欄の三浦先生の執筆を拝見しても同様の想いを抱いたものである。当然のことながら、選挙に不可欠といわれる「地盤、看板、鞄」の無いハンディを抱えた生活者として立候補を決心された候補本人の勇気に深い敬意を表さなければならない。この上は、宇部市はじまって以来の複数の女性議員の誕生という成果が出るように心から応援させていただきたい。 では、複数の女性議員が誕生すれば、どのような変化が期待出来るのであろうか。 まず、本会議や委員会では、女性特有の生活感覚を生かしたこれまでにない細やかさや優しさに溢れた質問をされるであろう。また、執行部との折衝においては、地域や家庭の現場で体得した男性には見られない発想と柔軟さが発揮されることと思う。こうした女性議員の活動を通じて、議会運営がよりソフトで、華やかさを増していき、議会そのものがこれまで以上に市民に親しみ易く、身近になっていくことが期待される。 また、娘であり、主婦であり、母親である女性議員の意見は、一部の特定の党派や企業などの代弁者としてではなく、生活者としての意見をごく自然に反映してくれるものと期待される。これまでの「男性中心で、中央の意向を反映した縦割組織型、産業基盤・ハード整備重視型、生産重視型」の議会運営から、新しい「地域の日常生活に密着した女性の視点の反映された、ネットワーク連携型、生活基盤・ソフト評価型、生活重視型」の議会運営に変化・シフトすることが期待もされる。 さらには、女性の社会進出にわが市議会が先導的な役割を果たして、市行政に関わる審議会や委員会に女性の登用を促進して欲しいものである。このような動きに触発されれば、地域全体の女性の社会的な評価・地位の向上と職場への進出が促進されることとなるであろう。もっと言えば「男女共同参画社会とは具体的にはどのようなものなのか?」を学んでいくべき地域の小・中学生にとっても、目の前の具体的なモデルケースはこれ以上にあり得ない素晴しい教育材料になるのではなかろうか。 「まちづくりの両輪」とも言える市議会と市行政の中でこのような変化の潮流が出てくれば、宇部のまちも「生活者の視点が反映される生活快適都市づくり」が進んでいくのは間違い無いであろう。 女性の有権者の皆さん、皆さんと同性の議員の誕生を積極的に支援し、行動されてはいかがですか? 1995/04/16 |
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