1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
極限に挑む“踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃソンソン”とは「阿波踊り」だが、職場の各種親睦スポーツ大会も同様。スポーツばかりは参加することに意義がある。経験の長短や技術の上手下手は二の次。何と言っても全力を尽くして汗をかいた後の「打上げ」や「反省会」がいい。お互いのファインプレーや珍技、失敗を酒の魚にしながら飲むビールは「ウマンダナ、コレガ!」そんな訳で、先の土曜日、職場対抗駅伝大会に7年振りに参加した。「駅伝」と言っても自分の走った区間はたったの3キロ弱。昨年末来、断続的に練習したが、2日連続で走るのがなかなか難しい。雨が降ると止める、雪が降るとサボる、残業すると疲れて走れない。3日走らないとその気が消えてしまう。そんなこんなでこの1か月間に走ったのは10回程度。走っている時よりも走るまでの精神的な重荷の方が余程悪いのではないかと思えた。 さて、当日の朝出かける際「心臓マヒにならないように」と背後から妻に声を掛けられた。「ナーニ5区間で最短距離を走るのだから大丈夫だよ」と言いながらも、正直なところ内心は「馬鹿なことに挑戦したものだ」と悔やんだ。 結果は1キロ当たり5分30秒で、出場者160人中の140位。スタート前に「予想順位は?」とのビデオ直撃インタビューを受け「まあ140位かな」と軽い冗談を言ったつもりが、その通りになってしまった。おまけに、ゴールイン直後に芝生に倒れ込んで青息吐息になっている顔をアップで撮られてしまった。洒落にもならない。 途中の沿道では、まさか走るとは思っていない男が走っていたためか、随分と派手な声援をいただいた。日頃お世話になっている飲食店の方々も多く応援に来ていたようだった。勿論、その都度ご尊顔を拝す余裕はないが、声を聞けば誰だか想像できるほどの経験(?)は積んでいる。もっと早く走っていれば晴れがましい気分だったろうに、残念である。 ところで、走った後の反省点としては、(経験のある方は目をつぶって下さいよ!)まず、練習以上の力は出せない、ということである。周囲は「余裕のある表情で走っていたゾ」と慰めてくれるが、実のところ表情に反して、これ以上の力を出す余力は全く無く、本人には極限状態だったのである。次には、自分の走る姿をビデオで見ると、足が上がっていないこと、身体が傾いていることが歴然。安定したフォームで走り続けることが如何に重要で、難しいことかも分かった次第である。最大の反省点は、自分に与えられたコースを一度も試走していなかったことだ。見知らぬ土地で目的にたどり着くまでの道のりが大変に長く感じられるのと同様。3キロ足らずの全長なのに、コーナーを回る度に次の角までが何と長く見えることよ。トドの詰まり、次のランナーにタスキを渡すまでの最後に残された直線距離が長かった! 疲れのとれた今は思っている「来年も出てやろう。最後の500メートルで抜けなかったアノ若い女性に負けないように練習に励むゾーッ」と。 1995/02/06 |
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