1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
ブルー・トレイン「最近の自分の生活にはまったくユトリが無いナ。まるでアソビの無いハンドルを持った車のようなものだ。」四国のお遍路さんを取り上げたテレビ番組を観ながらフッと感じました。約20年間、毎日、車で市外の職場と自宅との往復を繰り返しています。特に、最近は“分刻みの生活”でユックリと考える時間の少ない生活を続けています。絶え間無い緊張感の下、「アソビの無いハンドルを持った車」での長時間のドライブは危険です。「これままではいけない」と思いながら、今年もまた1年が終わろうとしています。先日上京の際、何年振りにかブルー・トレインに乗ってみました。翌朝の東京での会議が早いスタートということもあって「慌ただしい生活ぶりを反省する意味でもちょうどいいかな」と思ったのです。上りが夜行列車、下りを新幹線という組み合わせを選んでみました。最高速の「のぞみ」は利用できませんが、以前の「東京・小郡間が7時間」に比べれば、下りの新幹線車中のグリーン席は大変に心地よいものでした。(このような発想、比較そのものが自分の生活を慌ただしくさせている原因なのですが。)ただし、喫煙車に乗ったおかげで約6時間、久し振りに“煙に巻かれ”ましたが。 前置きが長くなりましたが、今日は、上りに利用したブルー・トレインについて感想を述べさせてください。数年振りの乗車でしたが、小郡から東京までの所要時間、上下二段に配置される寝台方式、車内販売とビッフェの営業、ゆかたとハンガーの備え付きなどは、昔と変わっていません。変更点は、利用料金が310円のシャワールームが備わっていたこと、(東京到着の時間が早かったためなのか)ベッド直しがなかったことなどでしょうか。新設の「シャワールーム」は次回に乗った際には利用してみたいと思っています。 さて、久し振りの乗車だったこともあって、私は密かな楽しみを抱いていました。まず、約14時間は自分の時間であるから、誰にも干渉されずに読書、飲み食いができること。さらに、眠気がさせば眠り、目が覚めれば起きたりも自由である、などなど。 こんな期待を持って颯爽と乗り込みましたが、好事魔多し。見事期待は裏切られました。正確に表現すれば、期待は半分しか実現しなかった、と言うべきでしょう。ナント、隣席には車両中に響くような高いイビキをかく人がいたのです。おかげで、読書中はまだしも、いざ睡魔が襲ってきた時は“自由気ままに眠れる”なんて夢のよう。途中で頭の位置を反対側に変えたり、アルコールを飲み足したり、と色々工夫しましたが、そのうち横浜駅に到着してしまいました。 そんな訳で、「非日常体験をしよう」と意気込んで乗り込んだブルー・トレインでしたが、とんだ結果に終わりました。ナニ「自分のことは棚に上げてモノを言うな」ですって?そうですね。 どうです、あなた、久し振りに乗ってみませんか、ブルー・トレインに? 時には、こんな“のんびりした時”を過ごしてみるのもいいものですよ。 1994/12/27 |
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