1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
公民館にて『宇部市公民館運営審議会委員、社会教育推進委員ブロック研修会』で話す機会がありました。このような会議での話には少し躊躇がありましたが、「いかに、より多くの地域住民を地域活動に結び付け、地域を活性化するか」とある研修会の趣旨には私達の活動も無関係ではないと思い、お引き受けることとしました。『トーク・ウベ21』の活動状況を資料とスライドで説明した後に、それを通じて私個人が考えている公民館活動への提言という形で二、三の意見を述べました。まず一般的には①公民館の活動が停滞している傾向や②活動への若者の参加が少ない傾向があることを前提として、私からは次の提案を行いました。①公民館の活動を活発にするためには女性委員数の増加が必要であること。②活動へ若者を参加させるためには、委員の若返りが必要。または若者の生態を把握するために、若者から直接に意見を聴き取る会議の開催や何らかのアンケート調査などが必要であること。 このような提言をした理由は、委員の構成を見ると女性委員の比率が約1割と低率であったこと、また、委員の平均年齢が約63才と比較的に高齢であるという事実があったからです。従って、前述のような提案をしたのですが、日常的に地域の活動を中心的に担っている女性の生活感覚が欠けていては、良い公民館活動は出来ないことから、せめて3割程度までは女性の参加を増やすべきであると思うのです。次に、平均年齢を若返らせて若い人の感覚が活動の企画に反映できるシステムに変えなければ「若者」の参加はありえないと考えたからです。そのためには、若い委員を登用することが考えられます。しかし何らかの事情で当面実現が不可能であれば、地域の若い人達から公民館や市民センターの活動に対する意見を聴く会議やアンケート調査などを実施することは可能でしょう。公民館活動が依拠している『社会教育法第30条』には、委嘱する委員の資格者としては、各学校の長、各種団体の代表者、学識経験者、議員などとなっていますから、「若返り」を実現するためには、社会教育法を相当拡大解釈をするか、別に特別の規定を準備するかなどしなければなりません。現行の限られた少数の委員定数の中で、委員の若返りを図ることは相当に困難なことだろうとは思われます。 しかし、このような女性委員の少なさや委員の平均年令の高さは、『宇部市わかもの懇談会の提言』にもある通り、我が宇部市の各種審議会や委員会、そして市議会にも共通の事実ですから、具体的な対策を徐々に講じなければならないと思われます。そして、真剣に宇部地域の活性化や若返りを考えるのであれば、それをどこが率先するべきかは自明のことでしょう。 最後になりましたが、各公民館の運営時間は夜9時までに延長されています。各職員の方々の夜遅くまでのご苦労には頭が下がりました。是非とも、地域の生涯学習の拠点として幅広い参加と活発な運営が行えるように祈っています。 1994/12/04 |
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