1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
川沿いの散歩路我が家の東側には、「江頭川」という名の小川が流れています。この川沿いは毎日、午後5時前後になると「散歩ラッシュ」が始まります。先日などは、わずか20分の間にナント6匹のワンチャンと擦れ違いました。散歩に同行(?)しているのは、殆どが、お年寄り、子供、親子連れですが、自転車に乗った人は見かけません。車が通らず、静かでノンビリしているこの川沿いの小路は、多分、歩きながら犬の散歩をするのに最適の条件を備えているのでしょう。往復で約1キロ、のんびり歩いて約20分程度の時間がかかります。夫婦連れの姿は見かけたことがありませんね。次女も県外に出ましたから、我が家の愛犬ゴロウの散歩役は私と家内が交代で務めています。川の両側に車の通れない程度の小路があるこの散歩路を、私は大変気に入っています。床波の港付近から飛んできたと思える数羽の白鷺が、いつも川の水面や周りの林の木立で羽を休めているのが見えるのです。 休日に書斎で、調べ物や読書をしていてもなかなか集中できない時などは、一日に二度も散歩に連れ出すこともあります。我が愛犬にとってはハナハダ迷惑な話しかもしれません。天気の良い日には、途中、川沿いの斜面に座ってしばらく考えることもあります。その際、わが愛犬ゴロウは所在の無い風でぼんやりとして、しゃがみ込んでいます。「いつものことだけど、しょうがないな」と諦めているのでしょう。 考えながら歩く私のテンポとゴロウが一緒に歩いてくれると助かるのですが、我が家のマイペース犬ゴロウは、なかなか当方の都合に合わせてくれません。前を向いて歩いているかと思うと突然、横や後ろに向かって走り出します。小さな生き物を見かけた時によくこの様な行動をとります。春などには、モグラの穴に興味津々のようです。 この散歩路では、ときどき綱から放された犬を見かけることがあります。そんな時、小心で喧嘩っ早く、落ち着きのない我が家のゴロウは要注意なのですが、犬どうしの喧嘩になったことはあまりありません。よその家には利口で紳士的な犬達が多いのです。家内の言によれば、「飼い犬は飼い主に似る」ということらしいですから、わが家で育ったゴロウを責めることはできません。 ところで、最近このいつもの散歩路が汚れてきました。以前は耕作地であった雑草地の宅地開発が始まったからです。この1週間のこと、土砂を運ぶダンプカーが頻繁にこの小路を往来しています。最近、雨が降らないので余計に汚く感じるのでしょうが、いつもの川沿いの散歩路の草が埃を被って白っぽくなってきました。いつもクンクンと臭いを嗅ぎながら歩き回る犬達も、少し勝手が違っている風です。いままでは心地よく散歩できた小路も畔が崩れたり、埃がたったりと、正直言って少々歩きにくくなってきました。 そういえば、今日は出会う人が少なかったようにも思いますが、皆さん、ダンプの通る時間を避けたのでしょうか。 1994/11/15 |
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