1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
「商店街について」その82013年7月には、宇部市長の改選があるでしょう。先の12月宇部市定例市議会で『市庁舎の建替え』が議論された、との報道記事がありました。 とすれば、来年になると関連の議論が始まることと思い、すべての国内地域の活性化が叫ばれていた時代、旧いことですが18年前の拙文を再掲することとしました。 当時とは行政・議会を取巻く諸環境は激しく変化していますが、今後の『市庁舎の建替え』という宇部市民にとっては“古くてナウい”課題を考えてみる材料にしてみたいと思い、引っ張り出してみました。 この「商店街について」は、宇部市の真ん中を南北に流れる真締川の東側、国道190号線を挟んだ地区、市役所、デパート井筒屋、銀行や新天町商店街のある“中心市街地の再開発”をテーマとして前回と今回と次回の3回に分かれています。 後日、私たちのまち宇部市を取巻く課題とその中での市民としての視点を整理してみたいと考えています。(2012/12/30) (前回から続く) 市内の中心地域に求心力を回復させる抜本的な策として、「市街地の再開発」私案を簡単に述べます。 国道190号線真締川東側沿いに⑴常盤公園、山口宇部空港、市街地を結んだシャトルバス・センター、⑵中心商店街からの移転入居による新たなショッピング・センター、⑶立て替え(移転)される市役所、⑷老朽化のために立て替えの必要が生じる市営住宅などの施設が入居できるデザインの斬新さを備えた「高層ビル」を建設することです。そして再開発により生じる周辺余剰地は大規模駐車場に充てられます。 さて、具体的には、仮にこのビルを15階程度に高層化することとします。低層部、特に1階には、市民の利用のし易さを確保する観点から、市役所の市民部のような市民生活に直結した組織と窓口、そして金融機関、郵便局等の利便施設が入るのでしょうか。2、3階には、ショッピング・センターを中心として、美術館(小さなギャラリー)、映画館・演劇ホール、そしてカルチャー・センター等が入ります。余韻を楽しむためにお茶を飲む場も必要でしょう。そして4階には、市民、行政の両方が利用できる大小の会議室が備わっています。中層部の5階から10階は市役所のオフィスとなります。次に、高層部の11階から14階には住居部分が、そして最上階の15階には、夜は宇部港や九州の景色が眺望できるレストラン&バーが入ります。お洒落な雰囲気が醸し出せる店が揃うことが必要でしょう。条件次第では、都市型ホテルがあってもいいではありませんか。敷地面積等に制約があれば、ビルはツインタワーとしても良いのではないでしょうか。きっとこのビルは宇部市の「ランドマーク」となる筈です。 この提案の特徴は、⑴市内商店街各個店の移転・統配合による商業機能の集積、⑵行政庁舎の建て替(移転)による市民への行政サービスの向上、⑶中心部における大規模駐車場の確保、そして⑷ショッピング・センターや文化、娯楽施設の集積による「若者が集える場や賑わいの創出」、⑸交通体系の改善、そして⑹公共住宅施設の改良による市民生活の質的向上などを前提としていることです。 でも、これらの施設や機関を核とした利便施設機能の集積を同時に計画するという非現実的な提案かもしれませんね。しかし、これによって市内の現存の各施設が「本来の目的を果たすだけの施設、通過するだけの建物」から「市の施設と商店街が一体化したコミュニティーセンター」へ変貌を遂げ、街の“ヘソ”や“まちづくりの拠点”が形成される可能性があると思います。したがって、「高層ビル」を一棟に限定するとは限りません。複数のタワーになってもいいのではありませんか。どの程度の施設が集まるか、規模がどの程度になるかによって、川を挟んだツインタワーにする必要が生じるかもしれませんが、これもまたいいでしょう。その程度の広さはあるはずです。 この計画の狙いを簡単に表現すれば、「各種施設・機能の集積」による「複合的利便性の向上」と「相乗効果の発揮」です。投資効率の良さと消費需要の拡大が期待されます。 (この項続く) 1994/10/31 写真はクリックで拡大します。 |
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