1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
「彫刻について」その5既に述べたように、これからも『緑と花と彫刻のまち』を宇部市のキャッチフレーズとするならば、まず一番重要な問題は、「彫刻を所管する組織をどこに置くか」ということに尽きるかと思いますが、この点は別に改めて述べるとして、今回は、彫刻を活用してまちづくりを継続的、効率的にすすめるための案として、「彫刻基金」の拡充と活用を提案します。ふるさと創生時代の彫刻基金の活用 何千万円か何億円かの積立の果実の運用する。もしも不十分ならば、今後計画的に2億円を目標に積み立てればどうだろうか?2億円の運用果実は、一年間で約4〜5百万円が見込まれる。これを2年間の計1千万円で運用することで考えてみる。 2年間に一度、現代日本彫刻展が開催されるので、この時には特別に市から予算措置が開催経費として約5千万円程度の支出があるので、2年サイクルで考えることが適当と思える。 2年間で1千万円と仮定されるこの果実を以下の三つの財産のために計画的に活用します。(但し、この間の流用は可能としておきます。) 「過去からの財産」のために3百万円を限度として活用します。 「現在の財産」のために5百万円を限度として活用します。 「未来の財産」のために2百万円を限度として活用します。 具体的な活用策としては、 (過去からの財産)としては、………光らせることである。彫刻の維持補修管理 維持補修や彫刻マップの定期的作成 (現在の財産)としては、現代日本彫刻展の活用。 複合的な効果を狙って、イベントを開催してのイメージアップが重要。招待作家や関係者の来場を活用できないか?OB会が開催できないか?語らせることができないか?話題を提供するのではないか?そうすれば、『全国ブランドのまち』の情報発信になるのではないか? (未来の財産)としては、人材育成である。 奨学金制度や講義・講座が考えられる、宇部市から彫刻に関する人材が育っているだろうか?そのような仕掛けがなかったのではないか?川上や王が全国を行脚してコーチをしているではないか、これは少年野球の育成もあるが、一方では将来の人材を育てようとの長期的な狙いがある。 彫刻の人材育成もあるが、一方では宇部市の多様な人材を育成するという効果も十分にある筈であり、長期的にはこれも『全国ブランドのまち』のイメージアップにつながるものである。 1994/08/08 |
|