1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
「ホスト・ファミリー」楽しく充実したアメリカ旅行を振り返る時、是非ともヴィエラ夫妻について触れておかなければなりません。私達が、アメリカに滞在している間に、彼らが私達の旅行のためにどれほどの時間を割いてくれたか、を振り返ってみました。すると驚くことに、実に延べ7日間にわたる長い時間を提供してくれているのです。 私達がサンフランシスコ空港に着いたのが4月27日の昼前、サンフランシスコ空港を離れたのが5月6日でしたから、10泊11日の内、彼ら、それも夫妻が一緒で私達のために割いてくれた時間は、延べで約7日間を超えるほどの時間に達しています。 自宅のあるターロックから空港までの送り迎えをはじめとして、ヨセミテ国立公園に同行・宿泊、ターロック市内の案内、観光地モンタレーからストックトンまでの送り、ストックトンでの娘のリサイタル・パーティーへの出席などなど。 おまけに、私たちのための一部屋も提供してくれました。まさに彼等は、私達のホームステイのためにホストファミリーとしての役目をしてくれたのです。 (読者の皆さんは違うでしょうが)私達サラリーマンはとかく「自分の仕事でさえも、これほどの付き合い方は出来まい。まして、プライベートなことなのに、、、」と考えがちです。 二、三日たってから、私達は恐縮して「私達のためにこんなに時間を割いてもらって申し訳ない。自分達で出来ることはしたいので放っておいて貰っても結構ですよ」とお礼を言いました。しかし、ティム・ヴィエラ氏は「自分達にとっても素晴らしい休暇である。最近、充分な休みも取れないほど忙しかったので、いい気分転換になっている。自分達も楽しんでいるから、気にしないでいいよ」と言ってくれました。 「友人は、自分の生活の中で大変に重要である。遠くから来た友人のために自分のできる限りの時間を割いて、一緒に時間を過ごすのはごく当り前のこと。仕事と比較すること自体が無意味なことだ。」一週間の短いつき合いですが、ヒョットすると、彼らはこう考えているのではないかと思います。 以前、私達家族は、オーストラリアやカナダからの短期、長期のホームステイを引き受けた経験があります。でも、正直なところ(少なくとも)私は、ホストファミリーの一員として、わが家の遠来の友人のために、ヴィエラ夫妻ほどの親密さで接したことはありませんでしたし、自分の時間や気持ちをこれほど割いたこともありませんでした。 でも、今回、ヴィエラ夫妻に大変にお世話になって振り返ってみると、恥ずかしいことばかりが思い出され、率直に反省しています。 彼ら夫妻の献身的なまでの歓迎ぶりには、ただ恐縮するばかりです。いま、私達は彼らを是非、近いうちに日本、それもこの宇部に招待したいと思っています。彼らが私達にしてくれた充分なもてなしをすることは出来そうにありませんが、最善を尽くしたいと考えています。 1994/06/20 |
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