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チョッピリ円高メリット「とても安いから、、、。」どこに行ってもショッピングにほとんど関心を示さない我が女房が何枚ものCDを抱えて来ました。なるほど、そのディスカウント・ショップでは新譜でさえも日本の半分、旧盤ならば4〜5分の1の安い値段なのです。我が女房でなくても気持ちが動くはずです。私もお目当てのCD以外に2枚も買ってしまいました。日本で発売されていない25年前の歌手のCDがズラリと陳列されていたのですから、気持ちは動きますよね。約10年前には対ドルレートが今の2倍半であったことを思えば、この間の円高による産業の空洞化の一方で「庶民にはこんなメリットもチョッピリあるんだナ」と実感した次第です。確かに、アメリカの都市近郊の街の生活費は日本の2分の1から3分の1程度と感じました。以下、羅列になりますが私の体験した事例を少し具体的に紹介してみましょう。既に書いたように、まず旅費の安さを挙げなければなりません。ゴールデン・ウィーク期間中としても、(福岡〜成田込みの)15万円でアメリカ往復できるとは格安です。次に、食事代金。街中でのハンバーガーやサンドイッチ2個とコーヒー一杯程度の昼食ならば5百円以下、ホテルの立派なディナーも4千円で充分です。もっとも嗜好品の水準には個人差がありますし、観光地はどこもプレミアム付きで値が高いと相場が決まっていますが。 さて、それから衣類です。留守番をしている娘に何か土産を、と入った日本でも有名なブランドのお店で売っていたポロシャツなどは日本のデパートの3分の1程度でした。また一般のお店で販売している通常の衣類、例えば多くのアメリカ人が愛用しているティーシャツなどは日本の半分の価格で手に入るようです。 最後にホテルの料金について面白い話があります。実は昨年と同じホテルに泊まったのですが、その料金はナント前回の3分の1という安さでした。後で考えてみると、原因は二つありそうです。今回の部屋が北向きで少し狭い部屋であったことと、娘の入会している何かの会員証を利用して申し込んだことです。昨年依頼した旅行代理店が手数料をソンナに取っていたのだろうか?と勘繰りたくなるほどの格差でした。 以上、色々とウマイことばかり書きましたが、こんな円高メリットに反して実は大変に高いものもあります。それは、まず人件費です。サービスを伴う消費をした場合には、直接経費にサービス料(チップ)を10〜15%及びいわゆる消費税を8%加算しなければなりませんから、意外と高くなります。さらにアメリカで最も高くつくものは「治安や美観の維持コスト」でしょう。市民はそのコストを直接、間接的に納税を通じて負担していることを見逃してはなりません。 いづれにせよ、代理店任せの「買い物ツアー」ではなく「簡素で手作りの旅行」が可能であれば、海外旅行も意外と安全で割安になるのではないでしょうか。 さて、皆さんはどんな旅行がお望みでしょうか? 1994/06/07 |
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