1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
「車について」芝生に座って車のカウントをしてみました。ホンダ車が最も多く28台で16%、続くトヨタ車が19台で11%、マツダ車が14台で8%、ニッサン車が13台で7%、その他の企業が4台で2%程度。これに対して、アメリカ、ドイツを中心とする欧米各国の車が93台で54%。日本車の合計は78台で実に全体の45%を超えています。 ここが大学のキャンパス内ということもあって、街中に比べて傾向が強く出ているのでしょうが、このまちでも日本車が多いという事実を目の当たりにしました。 さて、この大学はどこのまちにあるのでしょうか? ここはアメリカ合衆国カルフォルニア州の西海岸地域のストックトンというまちです。 (ゴールデンウィークの期間は航空運賃が5割も上昇することに改めて驚きましたが)長女が個人的なリサイタルを開くというのでこの連休を利用して夫婦で行きました。 リサイタル終了後のパーティーの準備に忙しい母娘や学友を尻目に、私は広いキャンパスをブラブラと歩き回っていました。フッとみると、目の前を通り過ぎる車の中に、異国の土地にしては見慣れた日本車が大変多いことに気づきました。あり余った時間のせいで、私はこのキャンパス内の車道を通過する自動車の国籍を30分間調べてみることにしたのです。 以前から、特に「アメリカにおける日本車の多さ」は各種情報等から知ってはいましたが、実際にこのように調べてみると「ナルホド、多いな!」と思いましたね。 その他に「アメリカの車社会」について感じたことは、まず、新車が大変に少ないことでした。それにピカピカに手入れされた車が少なく、よく目立つことでした。日本人ほどには車の外観の手入れが重要ではなく、いわば「下駄履き感覚」なのでしょう。また、車のテレビ・コマーシャルは確かに大変に多いと感じました。中でも日本車のコマーシャルが多いのが印象に残りました。 次に信号の数が少ないことです。かといって、停止場所が少ないかと言えばそうではなく、街中の一旦停止場所は日本よりも多いかも知れません。「歩行者優先」は徹底されています。歩道を渡っている歩行者の目の前を車が横切るとういう場面は全くありません。街中の人通りの多い所での車のスピードは大変にユックリしていました。自ら車を運転している身にとっては大いに反省をさせられることばかりでした。 アメリカは途方もなく広く、地方での公共交通機関の整備は「不十分」です。今回の西海岸の各地域を移動してみて、百キロ単位の地域間の移動が車に頼らざるを得ないことがよく分かりました。一週間余りの間の1,000キロを超える移動をしましたが、路上の事故には一度しか遭遇していません。軽々しく推測をするべきではないでしょうが、人口に対する事故発生率は日本に比べて相当低いのではないでしょうか? 去年は特定の地域の視察をしましたが、今回はそれぞれ特色のある5地域を観ることが出来ましたので大変に参考になりました。 しばらく何回かに分けて今回の旅行の感想を述べてみたいと思っています。 そのうち多分「時差ボケ」(英語でjet lagと面白い表現するそうです)も直るでしょう。 1994/05/21 |
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