1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
「元気な女性達」あるラジオ局で行なわれた「やまぐち女性起業家支援塾」卒業生の座談会に出席しました。平成4年度にスタートしたこの山口県の事業を私が企画したという縁があって、出席したものです。席上、彼女達の『想いを形に』した独創的な発想や企画力、努力、精神力はどれもが素晴らしく、女性起業家のパワーに圧倒されました。この四半世紀の間に、女性に関する行政の支援策は「社会的地位の向上」から「社会進出の促進」、そして今では経済活動における「女性の起業家育成」にまで広がってきました。そして今年度、山口県や宇部市の行政組織が「婦人○○」から「女性○○」という呼称に改められました。 これからの地域社会は高齢化問題、教育問題、景観問題、エネルギー環境問題など、毎日の生活の中から提起される多くの問題と取り組んでいかねばなりません。このような時に、その問題と最前線で対峙できるのは他ならぬ生活感覚豊かな女性であり、生活感覚が殆ど欠落している今のままの男性では到底対応が出来ないように思えます。 さて、52.2%と3%、この数字は何を示しているのでしょうか? 前者は宇部の人口に占める女性の比率、後者は宇部の女性市議会議員の比率です。 宇部の人口に占める女性の比率は、1930年が48.4%、1955年が50.1%、1985年が51.9%、1990年が52.2%と着実に増加の一途を辿っています。県全体の数値は52.5%ですから、宇部市は若干、男性優位の社会と言えるかも知れませんね。一方、前回(平成3年4月)の市議会議員選挙の投票結果では、議員定数36名に対して女性議員はただの1名です。比率は3%、消費税並みです。 しかし、(男性の私から言うのも何か妙ですが)人口の比率に比べ、我が宇部市議会でのこのような数値のままでは、市議会を通じて行政そして「宇部のまちづくり」に女性の声を反映させていくことができるのでしょうか? 随分昔から宇部の先輩達は「市議会に女性を送り出そう」と頑張って来られた、とうかがっています。最近でも各女性団体の中では「女性市議を増やそう」という声が出ているとも聞きます。各分野の代表が市議会に出ていくとすれば、広く女性の声を反映していくパーティーが出現するのも当然のこと、必要なことではありませんか。『宇部女性新党』なるものが出現しても何の不思議もありません。 でも、各団体やグループの盛り上がりだけでは約2千票が必要な市議会議員を選出することはできません。女性による議員活動の必要性をアピールし、燎原の火のようにその理解者を増やしていくことが肝要です。大きな木(地域をあげての活性化運動)に火をつけるためは、やはり束になる(連携する)ことが必要です。小さなマッチではつけることのできない大木を燃すためには小枝や柴を束ねる努力をしなければなりません。女性議員の増加を待ち望んでいる市民は多いものと思います。 一年後に迫っている市議会議員選挙までに女性議員選出の議論が大いに沸き上がって欲しいものです。 1994/04/24 |
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