1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
「パソコン活用超整理術」『超整理法』(野口悠紀雄著)が評判です。サブタイトルは「情報検索と発想の新システム」。氏の提案しているポイントは、資料等を整理保管する際に、自分の関わっている領域で「分類」せずに、自分が入手した時間の順序に従って、定まった保管スペースに一緒に配置し、検索を効率的に行いながら、一方ではその中から廃棄すべき資料等をも選定していく方法です。永年、資料等の整理保管に腐心してきた私も早速購読しましたが、この発想は私にとっては、実に「コロンブスの卵」でした。その他に、氏は「日本経済の比較優位が高度知識産業に見いだされねばならぬのなら、本来は、この比率(文教および科学振興費の国内総生産額に占める割合)を上昇させていくことが必要であろう」と、知識そのものへの投資、つまりソフト面の投資が必要とも説かれています。これは氏の豊富な日米体験に基づいた悲痛な叫び声とも受け取れ、私も同感している次第です。 このように多くの示唆を受けながらも、一方では「名刺をデータとして活用するという考え方は間違いなのだと、私は思う」という氏の意見には少々異議を唱えたくもなりました。氏は「交換した相手の名刺を一か月後に選別し、それをコピーして時間順に保存する」といわれます。(以下は、私の体験、手法による若干の反論と意見です。) なるほど、これでは名刺の活用は困難でしょう。名刺交換に伴って入手できた折角の個人情報が今後活用できる手法(システム)で保存されていません。私に言わせれば、名刺交換のチャンスを更に今後活用したいのであれば、データをパソコンに入力して保存することが必要なのです。(もっとも、職業の違いによっては、この方法の必要性、効果は千差万別ですが。) 例えば、私のような職業の場合には、これまで形成したネットワークを活用しながら、多くの人と連絡をとり意見を聴き調整をしていくためには、交換していただいた名刺の整理・活用が私にとっての死活問題で最も重要な部分です。このため私は、5年前からパソコンで「名刺整理用のアプリケーション」を使い、随時名刺整理をしています。その特徴を述べますと、一旦、このパソコンにデータを入力してしまえば、住所、電話・ファックス番号からお会いした時期、はたまた家族構成、誕生日、趣味などの個人の各種情報、そして年賀状や暑中見舞の交換に至るまで、自分が入力した全ての項目が検索対象として管理できます。当然、その結果の宛名印刷も可能です。さらにパソコンに電話・ファックス用のモデムを付けておけば、例えば、ある個人名を検索した後で画面上で、その人の電話番号を一度クリック(ボタンをプッシュ)するだけで通話も簡単にできます。このようにパソコンにデータを入力してしまえば、その後は乗数的な効果が発揮されることとなります。大袈裟に表現すれば、自分専用の秘書が一人パソコンの中に待機しているようなものです。 でも、いいことばかりではありませんよ。パソコンを活用する際に絶対に忘れてならないことは、突然のクラッシュ(破壊)や停電に備えて、定期的にフロッピー・ディスクにバックアップをとっておくことです。これを忘れると、一、二か月は泣くことになりますから。 1994/02/21 |
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