1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
「新3K強化の夢」その4今回は、新3Kの二番手「企画部門」について述べます。市役所の組織を人間の身体機能に例えればどう表現できるのでしょうか? 各事業課が手足、広報組織が耳や口の五感とすれば、総務・企画組織は心臓や頭脳にあたるのでしょうか。この内、企画部門は各部各課やそれを取り纒めた広報組織から流れてくる大量の具体的な情報を分析し、総合調整(コーディネート)する機能を持っています。要するに、各事業課が当面与えられた事業を遂行することが主目的であるのとは違って、企画部門には、特に、宇部市の将来を睨んだ構想づくりや計画策定などのために総合調整力の発揮が求められます。 藤田新市政がスタートして半年が経過した今、将来の見取り図(グランド・デザイン)を描く役割を持つ企画部門には多くの課題が与えられているように思えます。北部地域振興策の具体化や既存商店街の再活性化、常盤公園、真締川、東見初地区の再開発計画、そして国道190号線バイパス整備や山陽自動車道建設などを睨んだ将来的な道路交通体系の整備等があります。 一方、このような中で私達市民は市長の言われる「全国に誇れる魅力あるまちづくり」の早急な具体化を望んでいます。いわば「全国に誇れる魅力あるまちづくり」実現のためのアクション・プランです。でも、プラン策定着手の前には、市民とのコミュニケーションを踏まえ、市民の意識、ニーズ、希望、夢を具体的かつ的確に把握しておくことが必要です。例えば「第二次宇部市総合計画基本構想」の見直し、各種大規模プロジェクトの具体化などのプランづくりがあります。場合によってはプラン策定のために外部の調査機関の力を借りることもあるでしょう。しかし、これらを全面的に外部に委ねることは危険です。全国どこにでもある「金太郎飴的なまち」が出来上がるかも知れないからです。それを避けるためにも、すぐにプラン策定に着手するのではなく、市民のニーズ調査を事前に十分時間をかけて行なうことが最も重要なのです。 その際、前回述べた各課の情報収集機能や広聴機能の発揮が不可欠となり、さらに市民意識の分析が必要となります。何故なら、この作業の中に宇部市の独自性の発揮、将来を左右する重大なポイントが存在しているからです。 そして調査の結果、将来の宇部市をどのような方向に導くのかは行政の役割であり、市長のリーダーシップに期待するところです。その際の市長の判断を組織的にサポートするのが企画部門の役割だと思います。ここに「分析・総合調整機能」を持つ企画部門の力を十分発揮して欲しいのです。 近年、フェニックス・テクノポリス計画を初めとする宇部市にとっての大規模プロジェクトがめじろおしの中で、企画部門の重要性はますます高まっています。そして実行部隊としての役割も大きくなってきています。 しかし、企画部門が宇部市の将来図を描くコーディネーターとしての機能を担っていることの重要性を念頭に「全国に誇れる魅力あるまちづくり」の緊急的な具体化のため、従来以上にその機能強化が必要だと考える次第です。 1994/01/30 |
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