1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
水でつなごう徳地町で開催された『山口・地域づくり交流会イン徳地』に参加しました。テーマは、「水でつなごう」。山の源流から海にそそぐまでの色々な地域の問題を水でつないで考えてみよう、という趣旨で開催されました。秋の深まった徳地『少年自然の家』の周囲はとても美しく、遠くは広島県からの出席者もありましたが、多くの人たちは宿泊して交歓を深めました。そして翌日の日曜日には、防府青年会議所主催の佐波川の源流をたずねる『佐波川源流探検』も催され、多くのわんぱく達が父兄と共に参加しました。 交流会では「上流・源流部会」、「まちと中流部会」、「海と下流部会」と三つの分科会ができて、私は「源流部会」に参加しました。 「まちと中流部会」や「海と下流部会」では、川や水の楽しみを分かち合うネットワーク「川の連れん」を作ろう、という提案がありました。おそらく今後1年間、楽しい催し物が企画されていくことだろうと期待しています。 そして、「上流・源流部会」では、水を無限にあるもの、単に消費するものとしてではなく、人類の貴重な資源として考えるべきである、との提案がされました。 つまり、これからの「水」を守っていくためには、大切な水を産み出し、貯める水源地域を確保していく事業、その水量を確保するための水を涵養する事業、そして水質の汚濁を防止する事業が不可欠であるということです。 私をはじめとする上水道の利用者は、「水源池(ダム)の開発・建設に要した経費と現在の維持管理費用」として現在の水道料金を負担しています。しかし、今後の貴重な資源としての「水」を守り、確保していくためのコストを負担しているでしょうか? 「資源としての水」を守り、確保していくためには、もっとコストがかかるのではないか、このコストを流域内に住み、水道の恩恵に浴している市民は負担していくべきではないか、という問題提起がありました。私にとっては大変に重要な提起でもありました。 というのは、「資源としての水」を守ることに関しては、私達宇部市民は、この春以来貴重な経験をしたからです。いや、「した」というのではなく「今もしている」と表現するべきでしょう。 10月6日の『まちづくり懇談会』開催に関する地元両紙の報道には、「ゴルフ場のしこり根強く」「上・下流対話、重い一歩」とあります。 小野地区の開発、活性化の一手法としても考えられていたゴルフ場の建設問題は一応延期になり、市長の交代という結果ももたらしました。 しかし、市民が大問題としてとらえた筈の「宇部の貴重な資源としての水」を守るためには、いま何をするべきなのでしょうか?そして、小野地区の活性化のための代案には何があるのでしょうか? そんな想いで私達も提案した「北部地域振興策への市民のアイデア募集」に関するその後の結果は締め切り後1か月が経過しましたが、まだ公表されていません。 1993/11/16 |
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