1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
女性がまちを変えるとき最近、新聞紙上で「不況の時にあって、真っ先に皺寄せが来るのが女性」という記事を見かけました。でも、これからの私達のまちを変えていくのは、《女性》と《デザイン》である、と確信している私にとっては実に残念なことです。デザインについては改めて述べるとして、今回はフェミニストで恐妻家と自認する私に《女性》について意見を述べさせてください。ある不動産屋さんの話では、いま住宅購入の決定権を握っているのは女性だそうです。 そりゃあそうでしょうね。だって今の世の中、日常生活の場面では完全に「夫唱婦髄」ならぬ「婦唱夫髄・・・・」になっているんですから。 男性が職場と家庭との往来に明け暮れている間にも、女性は家事や子育てをこなすだけでなく、テニスやエアロビクスで体力を鍛え、カルチャー・センターや講演会で知力をも増強しているんですよ。それにビジネスの場では、高学歴化を背景に「キャリア・ウーマン」という言葉が定着しましたし、コンサートや講演会では女性の姿が圧倒的に多いし。 そして、これからの地域社会を考えると、環境保護活動、リサイクル活動、音楽・文化・教育活動、高齢者福祉問題など生活に密着したあらゆる場面で、女性の役割は大変に重要になります。私達男性には生活感覚が欠如しているので、一人では全く自活能力がなく、退職したら「濡れ落ち葉族」になってしまいます。もはや女性の存在無しにはビジネスの場も生活の場も成り立たなくなっているのです。 ところで皆さん、山口県は52.64%、福岡県は52.12%、広島県は51.39%、全国平均は50.90%、東京都は49.65%、何の指標だと思いますか? 1990年に実施された国勢調査の「総人口に占める女性の比率」です。山口県の女性が男性より8万人も多いデータですが、これは山口県が西日本のみならず全国的にも有数の「女性優位の県」であるということを示していますね。それに、ただ単に数で優位というばかりではなく、産業経済分野でも同様の傾向があります。 例えば、県内の各商工会議所の女性会員は、ここ10年間で26%も伸びていますし、各商工会の婦人部も約1割程度伸びています。この低成長の時代にホント、素晴らしい躍進と思いませんか? さらに、この度「女性の社会進出の支援」と「男女共同参加型社会の実現」を目指して、全国で5番目の「やまぐち女性財団」がスタートしましたね。山口県にもまさに《女性がまちを変える時代とき》が到来しているんですよ。 男性諸氏よ、貴方の周囲にいる女性を大事にしないとこれからの世の中、楽しく充実した生き方はできませんよ。失礼! 1993/11/01 |
|