1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
スケッチ大会を終えて2小雨の中にもかかわらず『現代日本彫刻展』の会場を訪れる人の数は大変に多く、また熱心に観賞される方々が多いことに改めて感動しました。そして、中には彫刻作品の素材そのものや作家の創作活動にまで興味を抱いている人が非常に多いこともわかりました。 傘をさすのも忘れて作品をジッと観賞される人を横から眺めていると、『彫刻マップ』を手渡しながら「どちらからおいでですか?これらの彫刻作品にどのような印象をお持ちになりましたか?宇部市内には、まだまだ沢山の彫刻作品が設置されていますが、ご存じですか?」と問い掛けてみたい衝動に駆られます。 常盤公園には年間数十万の観光客が訪れると聞いています。これらの人達がごく自然に野外彫刻作品に触れ、それぞれの心を和ませることが出来るとすれば、宇部にある彫刻作品の数や市場評価額では表現できない大変大きな価値があるものだと今更ながら痛感しました。今や、このような空間こそが貴重と思わざるをえません。 今年、野外彫刻美術館が新しく生まれ変わりました。そしてその西方に建設中の「熱帯植物館」がオープンすれば、ここら一帯は広大でゆとりのある快適な空間として生まれ変わることと期待されます。そうなれば、常盤公園を訪れる何十万という多くの人は今まで以上にこの野外彫刻美術館一帯に集まることでしょう。 元々、常盤の湖そのものが「水の美しさ」という魅力を持っているのですから、この野外彫刻美術館一帯のリ・ニューアルにより、常盤公園の魅力は「ゆとりの空間」「遊びの施設」に加えて、さらに文化や教育開発への刺激ともなる「創造的な環境」を備えることとなります。この千載一遇の機会を逃すことなく西日本随一・・・・・と言われる常盤湖の魅力を最大限に発揮できるような活用策や関連の支援策がいま求められます。 例えば、芝生の上での野外ピクニック・コンサートや彫刻作家の野外講演会の企画はどうでしょうか?それを実行するために何も、多額のお金をかけることは必要ありません。また、これらを全て常盤遊園協会にお願いすることもありません。市民ボランティアの運営組織でやれます。そんな気軽で楽しい催し物が毎月定例的に開催されるとしたら、素晴らしい情報発信となるのではありませんか? 宇部独自の資源を使って「全国ブランドのまち宇部」を創るには、常盤公園というハードを中心にして、各種イベントなどのソフト・コンプレックス(複合化)を形成していくことが必要だと思えます。 私達トーク・ウベ21は、この秋、「スケッチ大会」を含む『絵画コンクール』と『写真コンテスト』を実行します。読者の皆さん、皆さんも市民の手による何かをやってみませんか?皆で市民参加型の「彫刻の街宇部」を創っていきませんか? 先週のスケッチ大会会場で「野外彫刻美術館」を訪れる人を見ながらこんなことを考えました。 1993/10/26 |
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