1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
リレーシンポ雑感テーマは「三光三色往来図」、宇部・小野田地域中核都市リレーシンポジウムに出席しました。常日頃から「お会いし話してみたい」と願っていた方々に、この機会に会えたことは大変に嬉しく、叉少し自分のネットワークが広がったことを感謝しています。でも、参加者の少なさには少々ガッカリしましたね。「市内の各中学校の運動会が開催されているとあって無理もない」との声があった一方で、「まちづくりがテーマで100人も集まればいいほうでは?」との声も聞かれました。どこのまちでもこの種の会議には参加者が少ないのでしょうか? つぎに、我々日本人共通の特徴ですが、会場からの反応の弱さが気になりました。原因は色々と想像できますが、議論の内容が面白くなかった、とすれば、パネリストを務めた私達に大きな責任があると思えます。会場の参加者を巻き込めるようなディスカッションが出来なかったということでしょうか。 さて本論に入りますと、いま全国的に人口30万人程度の規模の地方中枢都市の必要性が唱えられ、県下でも、特に県央部や周南地域で中核都市形成の功罪、熟度などが議論されています。この宇部・小野田地域(この表現について問題アリとの指摘もあります)においても、将来避けて通れない課題として議論しておくべきでしょう。このシンポジウムで私が訴えたかったことをここで改めて列挙してみます。 1咋今、市民の多様化、高度化する各種ニーズは、単独の地方自治体が対応できる能力を超える領域が増えてきていること。2従って、単独の自治体での事業、特に大規模施設の建設には財政力、企画力からしても限界があり、自治体同士の共同、連帯、連携が不可避となっていること。3しかし、既存制度の枠組みを超えた取り組みをフットルースに実行することを現在の自治体行政に期待するのはまだまだ困難な現状があること。4一方、民間サイドとしてもいたずらに何事も行政に求めるのではなく、我々市民で出来ること、取り組めることから提案し、実行に移すべきであること。5このような情勢になることを行政サイドは待ち望んでおり、機が熟せば必ずや支援してくれるはずであること。6具体的には、『オーストラリアとの国際交流を共同実施する』『私達のまちの宝物探しを競ってみる』『青年会議所の計画に他地域との連携事業を取り入れる』などを考える。 以上がポイントですが、私の見るかぎりでは、宇部地域においては「中核都市形成のための議論」までには少し時間が必要に思えます。三市三町の共同、連帯、連携の各種事業が民間サイドからも活発になった時、初めて中核都市づくりのための「都市合併」が俎上に上るのではないでしょうか。 「ローマは一日にしてならず」と言います。気の長い話ですが、私達のまち宇部を「楽しいまち」にするためには、時間をかけて議論をしていかなければなりませんね。 1993/09/20 |
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