1. 三つのルール 2. 野外彫刻、三つの活用法 3. 三つの「ウェア」 4. 文化を育む三つの「C」 5. 三つの期待 6. 三つの懸念 7. 三人の地域リーダー 8. 優れた企業、三つの条件 10. 三種の神器と三上の訓 11. 三人のトラバーユ 12. 深夜の国際電話 13. 選択的市民のすすめ 14. 明快少年出現! 15. ふるさと人材育成事業報告 16. 魅力あるまちづくりとは? 17. アメリカの常識、日本の非常識 18. 女性のバス運転手 19. たかがチップ されどチップ 20. ボーダレス時代の新市長に望むこと |
緑に囲まれた「ファーマーズ・マーケット」私達は何と幸運な訪問をしたのでしょうか。嬉しいことが続きました。水曜日の午後、「ファーマーズ・マーケット」が開催されると聞いて、私達は夕食を取ることも兼ねて、午後6時頃、教えられたストリート(通り)に行きました。 この「ファーマーズ・マーケット」は、きまった場所で毎週水曜日と土曜日の午後定期的に開かれているそうです。 そこは、想い想いの軽装をした数百人の人達が集まり、デービスのまちには珍しい「雑踏」と化していました。この静かなまちに、どこにこんな沢山の人が住んでいたのだろうか?と思えるような賑わい振りです。勿論、マーケットが行なわれている時間帯、その通りはいわゆる「歩行者天国」となっています。日本と違って、自動車で来る人は余りいないようでした。 友人同志、家族連れ、若いカップルと文字どおり老若男女が入り乱れていました。中には犬と猫に仮装して何かを訴えている男女の組もいます。私達とアメリカの人との「遊び心」の違いを見せ付けられた感がしました。 数十もあると思われる露店には、農業者の作った農産物、衣類、園芸品、飲み物、手芸品が並べられ、はたまた大道芸人まで登場しています。我が「新川市祭り」をさらに親しみあるものにしたような市民交流の場「青空農業市場」とでも言うべきものでしょうか。 まちの人達は、通りの両脇の芝生の上に車座になって歓談したり、他所の家の玄関前の階段に座り込んで、飲んだり、食べたり、歌ったりと実に楽しそうで心得たものです。 四分の一に切った西瓜がシンボル・マークらしくて、その図柄を配したティー・シャツや手下げ袋が販売されていましたが、さすがに値段は安いものばかりでした。例えば飲み物が100円、ティー・シャツは7〜800円、夕食代わりに見繕った軽食の代金が4〜500円などと大変安いのに驚きました。 このマーケットは、地域の生産者にとっては「身近で確実な収入の場」、一方、消費者にとっては「質の高いものが安く変える」「子供を遊ばせ、買い物も楽しめる」と地域の人々の楽しいコミュニケーションの場を提供しているようです。この催し物は、15年前から始まったもので大変に好評とのことです。私達も、約1時間一緒に楽しみましたが、このマーケットがまちの人達の間に定着しているのが良く分かりました。 でも考えてみれば、我が宇部にもこの種の素材は沢山あるのではないでしょうか?岬や床波の漁港と水産物、小野や東岐波の田園と農産物などなど、気がつけばホラ。 さて翌日、朝早くマーケットの開かれていた通りを散歩しましたが、ゴミ一つ無く、叉いつもの自転車と車の行き交う静かな通りに戻っていたのには感心しました。 1993/08/10 写真はクリックで拡大します。 |
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