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04/10 花の最期(最後)の表現


11/24 やっとのことで「オシドリ」を撮れました。


11/05 オシドリ観察会に行きました。


03/18 「モクレン」が開き始めてくれました。


02/12 ふたたび「床波漁港」の野鳥撮影に行きました。


02/10 常盤公園の生きもの達をご紹介します。


02/09 「ミコアイサ」が間近に撮れました。


02/07 デジカメのテストをしました。


01/27 今年もどうぞよろしくお願いします。

12/31 プロジェクトの目標金額が大幅に上回りました。

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「宇部市渡辺翁記念会館 開館80周年記念事業」その2(村野藤吾と「ヒストリア宇部」の関わり)

(以下は、主に「やまぐち経済月報」(2010.11)から引用)

宇部市役所の正面、国道路向かいに建っている「ヒストリア宇部」は、「宇部独自の銀行を作りたい」との強い思いを持った地元経営者によって1912年に設立された地元の金融機関「宇部銀行本店」として、1939年に建築家村野藤吾の設計で建てられたもので、宇部市内に現存する六つの村野建築の一つです。
村野藤吾は、出世作となった宇部市渡辺翁記念会館をはじめ市内の主要な建築を次々と手がけ、宇部の都市景観の方向性を決定づけたとされています。
宇部銀行は、宇部が近代都市へと変貌していく大きなうねりの中で、地域を物心両面で支えた存在でした。
1944年に合併により山口銀行宇部支店へと看板は変わったものの、翌年の大空襲を奇跡的に潜り抜けた村野建築は、自主独立のいわゆる「宇部精神」を宿しながら、地域発展のシンボリックな建物として、その価値を高めていきました。
60年の歳月が流れ、山口銀行宇部支店が隣接地に新築移転した後に、建物を所有していた宇部市は、宇部市民の保存・活用に対する熱心な運動に応える形で、それまでの「解体撤去の方針」を覆し、2010年、2億円余の工事費を注ぎ込んで「ヒストリア宇部」として再生させ、市民目線での運営を目指して、指定管理者制度の導入を決めました。
そして、4団体による公開プレゼンテーションの結果、選定されたのが任意団体「タグボート」で、これが現在の「タグボート株式会社」の前身です。
こうした近代化遺産の活用については、全国的にも成功例が多くある訳ではありません。
最近では、「ヒストリア宇部」の「施設の稼働率」が50%を超える状況にまで市民の利用が高まっていますが、自主独立のいわゆる「宇部精神」を発揮しながら、村野建築が地域の活性化をリードする役割を果たしていければと願っています。

写真はクリックで拡大します。

 

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