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12/31 プロジェクトの目標金額が大幅に上回りました。
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祇園祭と“録画オタク”
後輩から「あれほどの仕事人間だったんだから“隠居”していると時間を持て余しているんじゃないか?」と良く言われます。 ところが、大好きな昼寝もロクロク出来ない忙しさなのです。 何故か?最近の生活を振返ってみたら、一週間のうちに溜まる膨大な(時間)量の「録画のチェック」に時間を費やしていることが最も大きな原因だと分かりました。 「ニュース、時事、景気・経済」など毎日の番組が計20時間、また『グローバル・ナビ・フロント』や『カンブリア宮殿』等、新しい社会経済、経営者の動向を提供してくれる週一回の番組が計10時間、そしてこれ以外にゴルフ、旅行、景観、音楽に関する特別番組や映画も含まれます。これらの録画のチェックに平日を費やす時間は1日あたり平均で6時間になります。 平日、自宅に居る昼間の時間の大半を充ててもチェックが完了することは無く、“録画の断捨離”が必要な状態です。 では、定期予約録画を辞めれば?との意見もあるのですが、録画の継続が幸いして新しい発見をすることが沢山あります。 先月末24日京都に行き「京都の祇園祭」のうち48年間途絶えていた「後祭」を観ましたが、例によって何気なく撮影した「山鉾巡行」十基のうち1つ「鯉山」の装飾絵に「ユネスコ無形文化遺産」に登録されている伝統行事らしくないものがありました。 西洋中世の宗教画のようなものでしたが、「室町時代のものかな、この山鉾巡行は“動く美術館”と呼ばれているくらいだから珍しくはないなぁ」、そう思って特に気に留めずに帰りました。 ところが、直後の週末、例によって溜まった録画をチェックしていると、定期番組に代わって祇園祭の秘密がテーマになった特番がタマタマ記録されており、観るとその中で私が祇園祭で観た「鯉山」の装飾絵が江戸時代の初期にオランダから移入され国内に散在しているタペストリーの一部であることが解き明かされていました。驚嘆しました。
2枚の写真を比較すれば、国内に現存しているタペストリーと祇園祭に登場した「鯉山」の豪華な装飾品に、同一の人物立像が描かれているというのがお分かりと思います。 偶然とはいえ、いま、自分がIT時代の恩恵に浴しているとの強い感慨をおぼえた次第です。 こんなことがあるから、面白そうな番組の予約は辞められなく、いつまでたっても時間が足らない!“録画オタク”となってしまうのです。
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