“ベテラン”
昨日のニュースによれば、下関市長の「公約」であった「海峡・アルカポートの芝生公園化」が市議会の委員会で否決され、本会議でも否決の見込みとなった、とコメントされています。
中尾下関市長は、市議1期と県議1期を務めた後に、市長選挙に「庁舎建替えせず」と「アルカポート公園芝生化」の市民受けのする公約を掲げて、2度目の挑戦で晴れて当選された方です。
我が宇部市議会でも9月定例市議会が開会されて議論が始まりました。
今回は「指定管理者制度」に関する質疑が多いようで、制度に関する深い認識や実態調査に基づいた現実的な議員の質問と「民間的な発想と運営手法の導入」「経営コストの削減」をテーマとして導入し実績を積み重ねた執行部の姿勢、双方の議論の行方には「ヒストリア宇部」の指定管理者をしている私としては強い関心があります。
『語感の辞典』(岩波書店)によれば、《“ベテラン”とは、長年にわたって経験を積み、技能に熟練した人の意で、「古顔」「古株」などと違い、単に長くやっているだけでなく、知識や技能の面で安心感が持てる感じが強い。が、時にその面が忘れられ、年をとっているという面だけを連想して敬遠する場合もおこる。》と、あります。
市議会議員や首長を通算で2期8年以上勤めれば、その人はその道の“ベテラン”だと言えます。
ベテラン議員諸氏の長年の経験と熟練した技能に基づいて、趣旨を的確に反映し、与えられた持ち時間を有効に活用した“ベテラン”らしい質疑を期待するとともに、執行部・市職員との切磋琢磨をお願いしたいものです。